チーフ・アナリスト藤根靖晃が、直近に発行された全レポートから独自の視点(ROE・財務レバレッジ・PBR水準等)で、注目銘柄をピックアップしています。
デンソー <6902> 【2+→1】
「22/3期は電動化や先進安全製品が大きく伸長、23/3期も大幅増益を同社は計画」
TIWは投資評価を「1」へ引き上げる。その理由は、22/3期決算では厳しい事業環境下で大幅営業増益を確保したこと、減産影響があった中で、電動化関連や先進安全製品など成長分野の販売物量を大幅に増加させたことなどが評価できる、TIWでは売上・利益ともに過去最高水準を想定し増配を見込む同社23/3期の計画達成は可能とみること、コロナ禍での体質改善、成長分野の伸長、採算改善努力の積み上げ等により自動車のグローバル生産台数を上回るトップラインの伸長と増益基調を中期的にTIWでは見込むこと、市場全体の影響等による株価下落により株価指標面(23/3期TIW予想PER14.4倍等)にも従来から割安感があること、などによる。目標株価は11,000円(TIW23/3期予想EPSの20倍)とする。
予想ROE:9.4% PBR:1.5倍、来期予想PER:13.6倍、来期予想EPS成長率:6%株価(5/6終値):7,784円
Fモデルによる理論株価:7,421円(5月2日by高田悟)
ステップ <9795> 【 1→1】
「上位校全般の合格者数がポイント」
同社が目標としていた「横浜翠嵐高校合格者数NO1」が途切れたため生徒募集状況にやや心配があったが、取材により問題ないことが確認できた。入塾希望者は「横浜翠嵐高校合格者数(率)」よりも「上位校への合格者数(率)」をみているということである。東京学芸大学付属高校合格者全塾14年連続No1や学力向上進学重点校への合格者数トップが横浜翠嵐高校合格者数No1よりも効いているようである。実際、横浜翠嵐高校を目指す生徒が多い横浜北部・川崎について募集状況は好調であり影響はないとのことである。引き続き平均利益成長が10%を期待できるとみておりPER15倍以上との評価を変えない。よって、投資評価「1」と目標株価2,300円以上を維持する。
予想ROE:11.1% PBR:1.3倍、来期予想PER:10.0倍、来期予想EPS成長率:13%株価(5/6終値):1,799円
Fモデルによる理論株価:2,939円(5月2日by山方秀之)
TIWではコンセンサス・データ等を利用して、独自に日経平均の今期予想ベース、来期予想ベースのROE、PBR、リスクプレミアム等を算出しております。(詳しくは、以下のサイトをご覧下さい)
〔 http://column.ifis.co.jp/category/market/tiw 〕
こうして算出したマーケット参考値と個別企業の株価指標を比較し、さらにアナリストの予想を加味して選択をしています。
※文中のROE、PBR、PER等の数値は、特に断りが無い限りは、レポート発行時に算出した値です。
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