『1.1の壁』突破の豪ドル/NZドル!当面の“主戦場”は?

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最新投稿日時:2022/05/06 10:10 - 「『1.1の壁』突破の豪ドル/NZドル!当面の“主戦場”は?」(津田隆光)

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『1.1の壁』突破の豪ドル/NZドル!当面の“主戦場”は?

著者:津田隆光
投稿:2022/05/06 10:10

18年8月以来の高値示現となるか

豪ドル/NZドル・日足・複合チャート
豪ドル/NZドル・日足・複合チャート出所:マネースクエアFXチャート

【注目ポイント】「1.10000NZドル」で下値サポートされるか否か
【見通し①】同レート下値サポートなら、「1.11760NZドル」付近までの上値切り上げ
【見通し②】同レート割れなら、「1.09420NZドル」付近までの下押しもあり得そう
【当面の“主戦場”(コアレンジ)】「1.09420~1.11760NZドル」


豪ドル/NZドルの注目材料として捉えていた今週3日のRBA(豪中銀)会合。同会合において政策金利を0.25%利上げ(0.10%→0.35%)し、その後の声明でも全般的にタカ派色が強かったこともあり、豪ドル/NZドルの心理的重要水準である「1.10000NZドル」、いわゆる『1.1の壁』を終値ベースで上抜け突破。翌日4日には18年8月以来となる「1.11041NZドル」まで上昇する動きとなっています。

上図の各メルクマールを見ると、1) 21日MA(移動平均線)が右肩上がりであること、2) 遅行スパンがローソク足の上方にあること、3) ローソク足の下方に厚い形状の青色雲(=サポート帯、先行スパン)およびパラボリック・SAR(ストップ・アンド・リバース)があること、そして4) DMI(方向性指数)で+DI>-DIの乖離が拡大し、ADXが右肩上がりに変化しつつある(上図赤色点線丸印)ことから、豪ドル/NZドル・日足チャートは、上昇トレンド継続を示唆するチャート形状であると判断します。

足もとの注目ポイントは、3日時点で上抜け突破した心理的重要水準であり、BB(ボリンジャーバンド)・+1σラインの基準値である「1.10000NZドル」(上図黄色矢印および赤色線)でローソク足が下値サポートされるか否か。

筆者が予想する今後の見通しは以下の通りです。(見通し①、②)


[見通し①]
これからの時間にかけて、「1.10000NZドル」で下値サポートされた場合は、「上昇バンドウォークの継続」→「もう一段の上値トライ」となる可能性も。当該ケースでは、「+DI>-DIの乖離拡大」や「ADXの右肩上がり推移」も伴いながら、18年8月時高値である「1.11760NZドル」付近までの上値切り上げとなりそうです。

[見通し②]
一方で、「1.10000NZドル」を終値ベースで下回った場合は、「上昇バンドウォーク崩れ」→「一旦の下押し」となりそうです。当該ケースでは、「(重要水準割れとなる)心理的要因」や「+DI>+DIの乖離縮小」も伴いながら、約1カ月間における市場参加者の平均コストを示す21日MA(≒1.09420NZドル、上図Ⓐ緑色線)付近までの下押しもあり得そうです。ただし、現状では青色雲が比較的厚い形状(=強い下値サポート帯)となっていることから、下値余地は限定的となりそうです。


上記見通し①および②を概括すると、豪ドル/NZドルは引き続き下値しっかりかつ上値追いが継続する相場付きとなりそうです。当面※の“主戦場”(コアレンジ)となり得るゾーンは、「1.09420~1.11760NZドル」と予想します。(※ここでの「当面」のスパンは、1~2週間を想定しています。)

津田隆光
マネースクエア チーフマーケットアドバイザー
配信元: 達人の予想

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