◆ 上を下への乱高下 - 116円前半へ上昇→115円割れ寸前へ急落
注目の米CPIは予想を“上回った(+7.5%)”ことから、10日には“金利選好→ドル買い”が目立ちました。
この影響からドル円は一時“116.333円”へと上値を伸ばしましたが、その後は“利益確定売り”が上値を押さえました。
そうした状況下、さらにウクライナ情勢が覆いかぶさりました。
『ロシアのウクライナ侵攻、いつ起きてもおかしくない』
『ウクライナ在住の米国人に48時間以内の退避勧告』
サリバン米大統領補佐官(国家安全保障担当)のこの発言は、センチメントを“リスク回避姿勢”へと一気に傾けました。
株安・債券高(金利は低下)・原油高が進行する中、“リスク回避→円買い”が目立ちました。
この影響からドル円は、一気に“115.013円”へと押し下げられていきました。
もっとも“リスク回避→ドル買い”も促されており、さらに“金利選好→ドル買い”も続いているとあっては“崩れる”にも至っておらず、そのまま先週末の取引を終えています。
◆ それでも“崩れる”は期待薄…? - ウクライナ情勢
こうした中、本日は「日銀の指し値オペ実施(0.25%で無制限買い入れ)」が報じられています。
概ね“織り込み済”とは見られるものの、「日米金利格差」が意識されやすいのは否めないところがあります。
そうなるとウクライナ情勢がさらに緊迫度を高めたとしても、“リスク回避→円買い”のみでは“崩れる”には至らない・・・?
リスク回避姿勢が強まった11日でも、ドル円は“心理的な節目(115円ライン)”を割り込むことはありませんでした。
このまま急反発に転じるかは別にして、目先は“下値の堅さ”がより意識される展開を想定したいところです。
◆ ドル円 抵抗・支持ライン
上値5:116.171(2/11高値、+2σ)
上値4:116.000(大台、ピボット1stレジスタンス)
上値3:115.830(2/10~2/11の61.8%戻し)
上値2:115.675(2/10~2/11の50%戻し)
上値1:115.519(2/10~2/11の38.2%戻し)
前営業日終値:115.382
下値1:115.233(日足・一目均衡表転換線)
下値2:115.016(2/11安値、日足・一目均衡表先行スパン上限、2/2~2/10の61.8%押し、大台)
下値3:114.913(2/7安値、日足・一目均衡表基準線、20日移動平均線、1/24~2/10の50%押し、ピボット1stサポート)
下値4:114.776(2/4安値、週足・一目均衡表転換線)
下値5:114.652(50日移動平均線)
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