アクシージア Research Memo(3):売上高・各利益ともに高成長を実現し、過去最高を達成。主力の中国市場が好調

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最新投稿日時:2022/01/06 15:03 - 「アクシージア Research Memo(3):売上高・各利益ともに高成長を実現し、過去最高を達成。主力の中国市場が好調」(フィスコ)

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アクシージア Research Memo(3):売上高・各利益ともに高成長を実現し、過去最高を達成。主力の中国市場が好調

配信元:フィスコ
投稿:2022/01/06 15:03
■業績動向

1. 2021年7月期の業績概要
アクシージア<4936>の2021年7月期の売上高は5,787百万円(前期比34.9%増)、営業利益1,383百万円(同28.5%増)、経常利益1,370百万円(同33.0%増)、親会社株主に帰属する当期純利益868百万円(同21.1%増)となった。売上高・各利益ともに高い成長を実現し、いずれも過去最高を達成した。

売上高について、地域別では全体の9割を占める中国市場が前期比41.6%増と好調に推移した。チャネル別では、中国ECが同41.3%増、日本ECが同166.9%増と伸長した。またブランド別では、主力の「AXXZIA」が同1,583百万円増と成長をけん引した。営業利益については、ブランド知名度向上・販売基盤拡大のための先行投資により販管費が増加したものの、増収による売上総利益の増加が上回った。


2022年7月期第1四半期業績は、積極的な広告宣伝投資を実施しながらも計画値を超過し、好調に推移

2. 2022年7月期第1四半期の業績概要
2022年7月期第1四半期の売上高は1,788百万円(前年同期比46.0%増)、営業利益321百万円(同5.4%増)、経常利益333百万円(同7.7%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益218百万円(同4.5%増)と、大幅増収及び増益を達成した。また、計画比では、売上高で13.9%、営業利益で32.5%、経常利益で38.2%、親会社株主に帰属する四半期純利益で39.4%上振れて着地した。

売上高について、ブランド別では主力の「AXXZIA」が前年同期比398百万円増と成長をけん引、「AGtheory」も同106百万円増と順調に推移した。動画プラットフォーム「TikTok」の中国本土版「抖音(Douyin)」及びECプラットフォーム「JD.com」に旗艦店を出店したことも購入者の拡大に寄与しており、積極的な広告宣伝投資により成長を目指す戦略が奏功している。営業利益については、広告宣伝費の倍増(同217百万円増)や支払手数料の増加(同80百万円増、ECプラットフォーム利用料等)により販管費が増加したものの、増収による売上総利益の増加が上回り、各利益は増加基調である。例年、第1四半期は主要なECイベントがないため、通期業績に対する第1四半期の比重は四半期で最小となることから下期偏重型となるものの、2022年7月期第1四半期は好調に推移した。


現金及び預金は58億円と潤沢、M&Aによる工場設備の取得を計画

3. 財務状況
2022年7月期第1四半期末の資産合計は前期末比50百万円減の8,217百万円となった。このうち流動資産は売掛金の減少(81百万円)等により同30百万円減の7,659百万円、固定資産は有形固定資産の減少(44百万円)等により同20百万円減の557百万円となった。

負債合計は前期末比272百万円減の801百万円となった。このうち流動負債は未払法人税等の減少(292百万円)等により同243百万円減の714百万円、固定負債は同29百万円減の86百万円となった。有利子負債は134百万円と現金及び預金5,853百万円と比較して少なく、実質無借金に近い。純資産合計は同222百万円増の7,415百万円となった。

経営指標では、2022年7月期第1四半期の流動比率は1071.7%、自己資本比率は90.2%と、短期及び中長期の安全性が高い。同社ではM&Aによる工場設備の取得を計画しているが、そのための資金は潤沢である。


2022年7月期業績は前期比23.0%増収、営業利益率20.6%の予想

4. 2022年7月期の業績見通し
2022年7月期の売上高は7,117百万円(前期比23.0%増)、営業利益1,466百万円(同6.1%増)、経常利益1,424百万円(同3.9%増)、親会社株主に帰属する当期純利益930百万円(同7.1%増)とする期初計画を据え置いた。

売上高については、コロナ禍の影響から早期に脱却した中国市場を中心に成長を図る。1,329百万円の増収のうち約97%が中国市場の売上で、このうち997百万円は中国ECの売上となる。既存のECプラットフォームの深耕に加え、横展開(「TikTok」や「JD.com」への進出)により売上高の上積みを狙う。なお、日本国内市場に関しては、コロナ禍の長期化によるリテール(店舗小売り)の落ち込みを想定し、定期便モデルを切り口としたECを軸に販売基盤の構築と販促強化を推進していく。営業利益については、中国及び日本市場でのブランド知名度向上・販売基盤拡大のため、引き続き広告宣伝活動に先行投資する方針で、宣伝広告費の予算は前期比628百万円増の1,421百万円としている。販管費は増えるものの、増収効果により増益を目指す。

通期予想に対する進捗率については、売上高で25.1%(前年同期は21.2%)、営業利益で22.0%(同22.1%)と順調に進捗している。中国最大のECイベント「W11」開催期間中における同社のGMV(流通取引総量)は前年比61%増と大きな成果を上げた。なお、「W11」の収益は第2四半期に寄与する予定となっている。弊社では、中国経済の部分的な混乱や中国ECプラットフォームの勢力地図の変化などが発生しているものの、これらは同社が対象とする化粧品EC市場の成長を脅かすものではなく、マルチプラットフォームに展開している同社にとってリスクは低いと考えている。2022年7月期第1四半期業績や足元の好調な状況を考慮すれば、通期業績は上振れて着地する公算が高いと言えよう。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 角田秀夫)


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配信元: フィスコ

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