■キャリアリンク<6070>の財務状況と経営指標
2022年3月期第2四半期末の財務状況を見ると、総資産は前期末比457百万円増加の11,981百万円となった。主な変動要因を見ると、流動資産では現金及び預金が1,621百万円減少した一方で、受取手形及び売掛金が1,151百万円、たな卸資産が1,022百万円それぞれ増加した。たな卸資産は前期末の392百万円から1,414百万円と大きく増加しているが、これは9月以降に売上計上される未検収分の売上債権の増加によるものとなっている。官公庁からの直接受注案件については9月または3月に売上計上される案件が多く、BPO事業者経由の場合は毎月検収時期が到来する案件が多い。固定資産については、有形固定資産が95百万円増加し、投資その他の資産が143百万円減少した。
負債合計は前期末比290百万円減少の5,750百万円となった。有利子負債が41百万円増加した一方で、未払法人税等が203百万円、未払金が50百万円それぞれ減少したことによる。また、純資産合計は同748百万円増加の6,231百万円となった。配当金の支払い236百万円及び親会社株主に帰属する四半期純利益956百万円の計上により、利益剰余金が719百万円増加した。
経営指標を見ると、自己資本比率が前期末の46.9%から51.2%に上昇し、有利子負債比率も14.7%と低水準で推移していることから、財務の健全性は高いと判断される。なお、ネットキャッシュ(現金及び預金−有利子負債)が3,909百万円と前期末から1,663百万円減少しているが、受取手形及び売掛金やたな卸資産の増加によるもので、一時的な減少と弊社では見ている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
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2022年3月期第2四半期末の財務状況を見ると、総資産は前期末比457百万円増加の11,981百万円となった。主な変動要因を見ると、流動資産では現金及び預金が1,621百万円減少した一方で、受取手形及び売掛金が1,151百万円、たな卸資産が1,022百万円それぞれ増加した。たな卸資産は前期末の392百万円から1,414百万円と大きく増加しているが、これは9月以降に売上計上される未検収分の売上債権の増加によるものとなっている。官公庁からの直接受注案件については9月または3月に売上計上される案件が多く、BPO事業者経由の場合は毎月検収時期が到来する案件が多い。固定資産については、有形固定資産が95百万円増加し、投資その他の資産が143百万円減少した。
負債合計は前期末比290百万円減少の5,750百万円となった。有利子負債が41百万円増加した一方で、未払法人税等が203百万円、未払金が50百万円それぞれ減少したことによる。また、純資産合計は同748百万円増加の6,231百万円となった。配当金の支払い236百万円及び親会社株主に帰属する四半期純利益956百万円の計上により、利益剰余金が719百万円増加した。
経営指標を見ると、自己資本比率が前期末の46.9%から51.2%に上昇し、有利子負債比率も14.7%と低水準で推移していることから、財務の健全性は高いと判断される。なお、ネットキャッシュ(現金及び預金−有利子負債)が3,909百万円と前期末から1,663百万円減少しているが、受取手形及び売掛金やたな卸資産の増加によるもので、一時的な減少と弊社では見ている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
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