SUMCOは実需買い流入で上値指向、大口径シリコンウエハーに追い風強まる◇
SUMCO<3436.T>が反発。11月5日にマドを開けて買われ同日ザラ場に2480円まで買われたが、その後は戻り売りに押されいったん調整局面に移行していた。しかし、足もとでは再び機関投資家とみられる実需買いが観測され上値を指向している。半導体シリコンウエハーでは信越化学工業<4063.T>と双璧で、世界シェアを分け合う。米国をはじめとして、サプライチェーンリスクとなる半導体不足の解消を図る動きが国際的に顕在化するなか、設備投資増強の恩恵を受ける製造装置メーカーを中心に半導体セクターへの物色人気が活発化している。しかし、半導体素材を手掛ける同社もまた追い風が意識されている。得意とする大口径300ミリウエハーの需給がロジック用を中心に締まっており、21年12月期業績は営業利益段階で505億円(前期比33%増)と大幅増益を予想、これは事前の市場コンセンサスを上回る伸びとなっている。また、300ミリウエハーに関しては増産ニーズに対応して台湾に半導体用シリコンウエハーの工場新設の方針も伝わっており、今後の業容拡大効果を評価する動きが徐々に優勢となっているもようだ。
(注)タイトル末尾の「◇」は本文中に複数の銘柄を含む記事を表しています。
出所:MINKABU PRESS
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