遅行スパンの動向に要注目!
【注目メルクマール】遅行スパンの動向
【見通し①】“逆転”示現なら、「0.71640ドル」付近までの下落も視野
【見通し②】“逆転フェイク(ダマし)”なら、「0.73660ドル」付近までの戻りも
【投資戦略アイデア】戻り売り
先月28日および29日に直近高値となる「0.75499ドル」を付けた後、徐々に下値を切り下げる相場展開となっている豪ドル/米ドル。足もとでは、もう一段の下押しを示唆するメルクマールが出現しつつあります。
上図の各メルクマールを見ると、1) 21日MA(移動平均線)が右肩下がりになりつつあること、2) 遅行スパンがローソク足と絡み合う状態となっていること、3) ローソク足が青色雲(=サポート帯、先行スパン)の下方にあること、4) パラボリック・SAR(ストップ・アンド・リバース)がローソク足の上方で点灯していること、そして、5) DMI(方向性指数)で-DI>+DIの乖離が拡大している(上図青色点線丸印)ことから、豪ドル/米ドル・日足チャートは、下降トレンド序盤を示唆するチャート形状であると判断します。
その他メルクマールでは、a) BB(ボリンジャーバンド)・±2σラインが拡張する“エクスパンション”となっていること、さらには、b) ローソク足がBB・-2σライン近辺で推移する“下降バンドウォーク”となっていることを合わせると、今後の豪ドル/米ドルは、トリガー(引き金)の発動に伴い、下降モメンタムがさらに強まる可能性も。
そのトリガーとなり得るメルクマールが・・・遅行スパン。(上図黄色丸印)
当該スパンを基軸に、筆者が予想する今後の豪ドル/米ドルの見通しは以下の通りです。(見通し①、②)
[見通し①]
これからの時間にかけて、遅行スパンがローソク足を下抜ける“逆転”が示現した場合は、「下降モメンタムの強化」→「もう一段の下値切り下げ」となりそうです。当該ケースでは、「-DI>+DIの乖離拡大」および「ADXの右肩上がり推移」も伴いながら、9月30日に付けた直近安値レートである「0.71640ドル」(上図Ⓑ水色線)付近までの下落も視野に入りそうです。
[見通し②]
一方で、遅行スパンがローソク足の動向に沿うような動きとなる“逆転フェイク(ダマし)”となった場合は、「足もと下げ過ぎの修正/反省相場」→「一旦の戻りフロー」となりそうです。当該ケースでは、「-DI>+DIの乖離縮小」も伴いながら、BB・-1σライン(≒0.73660ドル、上図Ⓐ赤色線)付近までの戻りもあり得そうです。
ただし、当該フローは「下降バンドウォーク」継続における反作用の一環と捉えることができるため、その上値余地は限定的と言えるでしょう。
以上、見通し①および②を概括すると、当面の豪ドル/米ドルは上値の重い相場付きとなることが予想されることから、日足チャートにおける観測スパン※では、戻り売りが奏功しそうです。(※1~2週間のスパンを想定。)
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