ドル円は110円を割り込む ドル高は続かないとの見方も=NY為替
きょうの為替市場はドルの戻り売りが加速しており、ドル円は110円を割り込んでいる。この日発表の8月調査分のミシガン大消費者信頼感指数速報値が70.2と予想を大きく下回る衝撃的に弱い内容となったことでドル売りが加速している格好。予想のコンセンサスは81.2だった。
今年の春以来、外出規制の解除やワクチン接種の拡大で米消費者のセンチメントも改善を見せていたが、ここに来てデルタ株の感染が再拡大しており、マスク着用のガイドラインが再導入されるなど、若干の制限も復活している。そのような中で消費者のセンチメント改善は一服すると予想されていたものの、想定以上に弱い内容となった。数字の割には冷静な反応を示している印象もあるが、さすがに反応せざるを得ないようだ。今週の米消費者物価指数(CPI)発表後、ドルは買いが一服し、週末にかけて調整の流れが出ていたが、きょうのミシガン大指数はその背中を押しているのかもしれない。
市場ではFRBの資産購入ペース縮小開始への期待が高まっており、FOMCメンバーである一部の米地区連銀総裁からは、早ければ9月FOMCでの縮小開始の可能性も示されている。その意味では8月26ー28日のジャクソンホールでのFRBの年次総会が注目となる。もし、FRBが今後、資産購入ペース縮小の計画を発表した場合、素直な反応であれば、ドル高が予想されるが、一部からはドル高は長続きしないとの見方も出ている。FRBが資産購入ペース縮小を開始したとしても、その縮小ペースはかなりゆっくりとしたものになる可能性があることや、インフレがまもなく大幅に低下し始めることで、2023年初頭の利上げ開始のシナリオが後退すれば、逆にドル安になる可能性もあるという。
ドル円はきょうの下げで21日線を下回っている。目先は、早期に110円台を回復できるか注目となりそうだ。
USD/JPY 109.86 EUR/JPY 129.54
GBP/JPY 152.16 AUD/JPY 81.00
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
今年の春以来、外出規制の解除やワクチン接種の拡大で米消費者のセンチメントも改善を見せていたが、ここに来てデルタ株の感染が再拡大しており、マスク着用のガイドラインが再導入されるなど、若干の制限も復活している。そのような中で消費者のセンチメント改善は一服すると予想されていたものの、想定以上に弱い内容となった。数字の割には冷静な反応を示している印象もあるが、さすがに反応せざるを得ないようだ。今週の米消費者物価指数(CPI)発表後、ドルは買いが一服し、週末にかけて調整の流れが出ていたが、きょうのミシガン大指数はその背中を押しているのかもしれない。
市場ではFRBの資産購入ペース縮小開始への期待が高まっており、FOMCメンバーである一部の米地区連銀総裁からは、早ければ9月FOMCでの縮小開始の可能性も示されている。その意味では8月26ー28日のジャクソンホールでのFRBの年次総会が注目となる。もし、FRBが今後、資産購入ペース縮小の計画を発表した場合、素直な反応であれば、ドル高が予想されるが、一部からはドル高は長続きしないとの見方も出ている。FRBが資産購入ペース縮小を開始したとしても、その縮小ペースはかなりゆっくりとしたものになる可能性があることや、インフレがまもなく大幅に低下し始めることで、2023年初頭の利上げ開始のシナリオが後退すれば、逆にドル安になる可能性もあるという。
ドル円はきょうの下げで21日線を下回っている。目先は、早期に110円台を回復できるか注目となりそうだ。
USD/JPY 109.86 EUR/JPY 129.54
GBP/JPY 152.16 AUD/JPY 81.00
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
このニュースはみんかぶ(FX/為替)から転載しています。
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