足もとでは、レンジ相場シグナルが出現!
【注目メルクマール】21日エンベロープ(乖離率:1%、2%)とATR(アベレージ・トゥルー・レンジ)
【トレンド判断】「下降トレンド期」→「レンジ相場期」への過渡期か
【見通し】「108.785~110.980円」をベースとするレンジワーク
【ネガティブケース】「107.700円」付近までの下押しも視野に
ここもと、徐々に下値を切り下げる相場付きとなっていた米ドル/円ですが、足もとではレンジ相場を示唆するシグナルが出現しています。
上図にある21日エンベロープ(乖離率:1.00%と2.00%)のアナロジー(類比)分析をすると、以下のような傾向・パターンが見て取れます。
① 21日MA(移動平均線)が右肩上がりとなっている「上昇トレンド期」(上図赤色四角枠)では、概ね21日MA~+1%乖離線内のゾーンを中心に上値切り上げ推移となり、一時的に+2%乖離線に接近ないしはオーバーシュートする動きになっている。
② 21日MAが右肩下がりとなっている「下降トレンド期」(上図青色四角枠)では、概ね-1%乖離線~21日MA内のゾーンを中心に下値切り下げ推移となり、一時的に+1%乖離線付近までの戻りフローや-2%乖離線に接近ないしはアンダーシュートする動きになっている。
③ 21日MAが横向きとなっている「レンジ相場期」(上図黄色四角枠)では、概ね±1%乖離線内のゾーンを中心に往って来いの推移となっている。
本稿執筆(6日午前9時)時点の米ドル/円は、上記②(=下降トレンド期)から同③(=レンジ相場期)への過渡期になりつつある局面と判断します。
加えて、サブチャートにあるATR(アベレージ・トゥルー・レンジ、期間:20、上図黄色矢印)を確認すると、現時点の数値は「0.49678」となっていることから、1日の想定レンジ幅平均値は概ね「0.500円」以下となる低ボラティリティの時間帯を示唆しています。
上記を概括した上で、今後の米ドル/円の見通しをまとめると、以下の通りです。
■ 21日MA(≒110.000円)を目先の上値メドとして意識する相場展開となりそう。同MAを上抜け突破した場合は、+1%乖離線(≒110.980円、上図[a])付近までの戻りを想定したい。
■ 一方で、+1%乖離線(≒110.980円)付近では上値の重い相場付きとなりそう。よって、±1%乖離線内(≒108.785~110.980円)のゾーンを中心に、レンジワーク主体の相場付きとなりそう。
■ 今後、何らかのネガティブ材料(ex.米雇用統計結果等)出現に伴い、ATRが右肩上がり推移となった場合は、「-1%乖離線(≒108.785円)割れ」→「-2%乖離線(≒107.700円、上図[b])付近までの下押しフロー」の可能性も視野に入れておきたい。
上記につき、日足チャートの各メルクマールをベースとする見通しとしてご参考にしていただければ幸いです。
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