午前：債券サマリー 先物は高い、新発１０年債の取引成立せず

　１日午前の債券市場で、先物中心限月９月限は高い。新型コロナウイルス変異種の感染拡大に対する警戒感から安全資産とされる債券は選好された。

　債券先物は買い先行でスタート。６月３０日の米長期債相場が小幅上昇したことが円債の支援材料となったほか、東京都で前日に新規感染者数が７００人を超えたことも投資家のリスク回避姿勢につながっている。ただ、今晩に米６月ＩＳＭ製造業景気指数や、明日２日に米６月雇用統計の発表を控えていることもあり積極的に動きにくい感がある。なお、きょうは１０年債入札が実施される。

　午前１１時の先物９月限の終値は前日比５銭高の１５１円７４銭となった。現物債市場では、新発１０年債の取引がまだ成立していない。

出所：MINKABU PRESS