~2050年CO2排出量実質ゼロに向け、国産SAFの普及に貢献していきます~
2021年6月18日
➢ 6月17日、国産SAF(持続可能な航空燃料)2種類を同時に搭載した初めてのフライトを実施しました
➢2050年までのCO2排出量実質ゼロに向け、持続可能な社会の実現に貢献していきます
JALでは2021-2025年度JALグループ中期経営計画(*1)において掲げた、2050年のCO2排出量実質ゼロに向けたロードマップに基づき、脱炭素社会を目指すステークホルダーとの協働により、SAF(Sustainable Aviation Fuel:持続可能な航空燃料)の開発・活用に取り組んでいます。
(*1) 2021年5月7日付プレスリリース第21012号「2021-2025年度JALグループ中期経営計画を策定」参照
URL: https://press.jal.co.jp/ja/release/202105/006065.html
国産SAFの商業化へ向けた第一歩として、今回、実証プラントで生産された国産SAFが品質検査に合格し、実際の運航で使用可能となりました。
今般、6月17 日のJL515便(東京(羽田)発、札幌(新千歳)行き)にて、国産SAF 2種類を同時に搭載したフライトを実施しました。本フライトにより、これまで公的機関、SAF製造事業者、サプライチェーン企業、航空会社などが長年力を合わせて取り組んできた国産SAFプロジェクトが成功しました。
【国産SAFプロジェクトの概要】
国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の「バイオジェット燃料生産技術開発事業」において、JALは、三菱パワー株式会社/東洋エンジニアリング株式会社/株式会社JERAの3社、および株式会社IHIが各々製造した国産SAF 計 3,132リットル(混合率9.1%)を既存のジェット燃料に追加搭載し、フライトを実施しました。前者は木くず、後者は藻を原料とし、2種類のSAFを同じ便に搭載したのは日本初の試みでした。
【これまでに実施したSAF搭載フライト(一部)】
※航空用ジェット燃料に関する国際規格(ASTM D7566)には、合成燃料の原料と製造方法に応じた規格がAnnexとして7種類定められており、うち5種類のSAFの搭載実績があります。また、かっこ内はAnnexの番号。国際規格の詳細については、国土交通省ウェブサイト内「航空機運航分野におけるCO2削減に関する検討会」第1回(2021年3月22日)資料2-1 34ページ参照。URL: https://www.mlit.go.jp/common/001395880.pdf
・2009年1月:アジア初となるカメリナ(非可食植物)を原料にしたSAFを用いた試験飛行に成功(A2)
・2017年11月:シカゴ・オヘア国際空港から成田空港へのJAL便にSAFを搭載(A5)
・2019年1月:サンフランシスコ国際空港から羽田空港へのJAL便にSAFを搭載(A2)
・2019年6月以降:エアバスA350型機の受領に際し、フランス・トゥールーズのエアバスの工場から羽田空港までのデリバリーフライト5機にSAFを搭載(A3)
・2020年3月:衣料品の綿を原料にしたSAFの製造に国内で初めて成功(A5)
・2021年2月:国産SAFを搭載した国内初のフライトを実施(*2)(A5)
(*2) 2021年2月5日付プレスリリース「【映像報告】日本初、衣料品の綿から製造した国産バイオジェット燃料を搭載したフライトを実施しました」参照URL: https://press.jal.co.jp/ja/release/202102/005941.html
・2021年6月:国産SAF 2種類を同時搭載(A1、A7)
【SAFの実用化に向けて】
JALグループは、2050年までのCO2排出量実質ゼロに向け、2030年にはCO2総排出量を2019年度比で90%に抑えるため、全燃料の10%をSAFに置き換えることを目指しています。
海外では、当社が出資をしている米国のFulcrum BioEnergy, Inc.などから供給されるSAFの搭載を計画しています。また、日本国内でSAF搭載を普及させていくために、さまざまなステークホルダーをつなぎ、製造・供給体制を構築することに加え、持続可能な価格帯で活用できるようにすることにも貢献していきます。その取り組みとして、廃棄プラスチックなどから、日本でSAFを製造・販売することについての事業性調査を国内企業と共同で実施しています(*3)。
(*3) 2020年2月25日付プレスリリース「日本における代替航空燃料の製造・販売事業に関する事業性調査の実施について」参照 URL: https://press.jal.co.jp/ja/release/202002/005501.html
JALは、豊かな地球を次世代に引き継ぐため、あらゆる場面で環境の保全に取り組んでまいります。
以上
2021年6月18日
➢ 6月17日、国産SAF(持続可能な航空燃料)2種類を同時に搭載した初めてのフライトを実施しました
➢2050年までのCO2排出量実質ゼロに向け、持続可能な社会の実現に貢献していきます
JALでは2021-2025年度JALグループ中期経営計画(*1)において掲げた、2050年のCO2排出量実質ゼロに向けたロードマップに基づき、脱炭素社会を目指すステークホルダーとの協働により、SAF(Sustainable Aviation Fuel:持続可能な航空燃料)の開発・活用に取り組んでいます。
(*1) 2021年5月7日付プレスリリース第21012号「2021-2025年度JALグループ中期経営計画を策定」参照
URL: https://press.jal.co.jp/ja/release/202105/006065.html
国産SAFの商業化へ向けた第一歩として、今回、実証プラントで生産された国産SAFが品質検査に合格し、実際の運航で使用可能となりました。
今般、6月17 日のJL515便(東京(羽田)発、札幌(新千歳)行き)にて、国産SAF 2種類を同時に搭載したフライトを実施しました。本フライトにより、これまで公的機関、SAF製造事業者、サプライチェーン企業、航空会社などが長年力を合わせて取り組んできた国産SAFプロジェクトが成功しました。
【国産SAFプロジェクトの概要】
国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の「バイオジェット燃料生産技術開発事業」において、JALは、三菱パワー株式会社/東洋エンジニアリング株式会社/株式会社JERAの3社、および株式会社IHIが各々製造した国産SAF 計 3,132リットル(混合率9.1%)を既存のジェット燃料に追加搭載し、フライトを実施しました。前者は木くず、後者は藻を原料とし、2種類のSAFを同じ便に搭載したのは日本初の試みでした。
【これまでに実施したSAF搭載フライト(一部)】
※航空用ジェット燃料に関する国際規格(ASTM D7566)には、合成燃料の原料と製造方法に応じた規格がAnnexとして7種類定められており、うち5種類のSAFの搭載実績があります。また、かっこ内はAnnexの番号。国際規格の詳細については、国土交通省ウェブサイト内「航空機運航分野におけるCO2削減に関する検討会」第1回(2021年3月22日)資料2-1 34ページ参照。URL: https://www.mlit.go.jp/common/001395880.pdf
・2009年1月:アジア初となるカメリナ(非可食植物)を原料にしたSAFを用いた試験飛行に成功(A2)
・2017年11月:シカゴ・オヘア国際空港から成田空港へのJAL便にSAFを搭載(A5)
・2019年1月:サンフランシスコ国際空港から羽田空港へのJAL便にSAFを搭載(A2)
・2019年6月以降:エアバスA350型機の受領に際し、フランス・トゥールーズのエアバスの工場から羽田空港までのデリバリーフライト5機にSAFを搭載(A3)
・2020年3月:衣料品の綿を原料にしたSAFの製造に国内で初めて成功(A5)
・2021年2月:国産SAFを搭載した国内初のフライトを実施(*2)(A5)
(*2) 2021年2月5日付プレスリリース「【映像報告】日本初、衣料品の綿から製造した国産バイオジェット燃料を搭載したフライトを実施しました」参照URL: https://press.jal.co.jp/ja/release/202102/005941.html
・2021年6月:国産SAF 2種類を同時搭載(A1、A7)
【SAFの実用化に向けて】
JALグループは、2050年までのCO2排出量実質ゼロに向け、2030年にはCO2総排出量を2019年度比で90%に抑えるため、全燃料の10%をSAFに置き換えることを目指しています。
海外では、当社が出資をしている米国のFulcrum BioEnergy, Inc.などから供給されるSAFの搭載を計画しています。また、日本国内でSAF搭載を普及させていくために、さまざまなステークホルダーをつなぎ、製造・供給体制を構築することに加え、持続可能な価格帯で活用できるようにすることにも貢献していきます。その取り組みとして、廃棄プラスチックなどから、日本でSAFを製造・販売することについての事業性調査を国内企業と共同で実施しています(*3)。
(*3) 2020年2月25日付プレスリリース「日本における代替航空燃料の製造・販売事業に関する事業性調査の実施について」参照 URL: https://press.jal.co.jp/ja/release/202002/005501.html
JALは、豊かな地球を次世代に引き継ぐため、あらゆる場面で環境の保全に取り組んでまいります。
以上
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