トルコリラ/円、「下落第2波」出現か

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最新投稿日時:2021/04/23 11:37 - 「トルコリラ/円、「下落第2波」出現か」(津田隆光)

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トルコリラ/円、「下落第2波」出現か

著者:津田隆光
投稿:2021/04/23 11:37

下降ペナント型・下値支持線割れが示現!

トルコリラ/円・日足・複合チャート
トルコリラ/円・日足・複合チャート出所:マネースクエアFXチャート

【注目ポイント1】BB・±2σラインの“エクスパンション”
【注目ポイント2】下降ペナント型・下値支持線割れ
【注目ポイント3】BB・-2σライン割れ
【足もと状況】「下落第2波」起点と想定
【見通し】最安値「11.998円」(2020/11/6)をターゲットとする下値切り下げ

トルコリラ/円における「要警戒の時間帯」の根拠として注目していたa) BB(ボリンジャーバンド)・±2σラインの“スクイーズ”(収縮)とともに、「上下ブレークの起点」として捉えていたb) 三角保ち合い・下降ペナント型の上下辺突破成否、そしてc) ローソク足の21日MA(移動平均線)or BB・-2σライン突破成否ですが、足もとでその動きが出てきました。

上記a)については“スクイーズ”から“エクスパンション”への変化、つまり相場の力の放出/拡散シグナルが示現し、b)については下降ペナント型・下値支持線割れ、そしてc)についてはBB・-2σライン割れが示現していることが視認できます。(上図黄色丸印)

その他メルクマールでも、1) 21日MAが右肩下がりであること、2) 遅行スパンはローソク足の下方にあること、3) ローソク足の上方に赤色雲(=抵抗帯、先行スパン)およびパラボリック・SAR(ストップ・アンド・リバース)があること、そして、4) DMI(方向性指数)で-DI>+DIの乖離が拡大し、同時にADXが右肩上がり推移になりつつある(上図青色点線丸印)ことを合わせると、トルコリラ/円・日足チャートでは、下降トレンド序盤を示すチャート形状であると判断します。

先月22日に“ギャップ・ダウン”(下方への窓開け)となって以来、しばらく三角保ち合いが続いていたトルコリラ/円ですが、特に上述したa)b)c)の各メルクマール出現を以て、「下落第2波」の起点になり得たと捉えて良いでしょう。

同時に、22日の終値ベースで、直近安値である「12.975円」(3/22、上図赤色三角印)を下回っていることから、トルコリラ/円はいわば「底板の抜けた状態」と見ることも可能です。

これからの時間におけるトルコリラ/円は、BB・-1σライン(≒13.190円)付近までの戻り(=小反発フロー)はあり得るものの、その上値はある程度限定的であると見るべきでしょう。今後は、買い方の投げ売り※1や狼狽売り※2も伴いつつ、最安値である「11.998円」(2020/11/6)を次なるターゲットとして徐々に下値を切り下げる相場展開となりそうです。

※1投げ売り:下落基調の中、損失覚悟で売り手仕舞いをすること。
※2狼狽売り:相場環境の変化により、心理的混乱を伴いながら売り手仕舞いをすること。

津田隆光
マネースクエア チーフマーケットアドバイザー
配信元: 達人の予想

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