メキシコペソ/円、上値トライの時間帯

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最新投稿日時:2021/03/26 13:18 - 「メキシコペソ/円、上値トライの時間帯」(津田隆光)

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メキシコペソ/円、上値トライの時間帯

著者:津田隆光
投稿:2021/03/26 13:18

リバーストライアングルが示現中!

メキシコペソ/円・日足・複合チャート
メキシコペソ/円・日足・複合チャート出所:マネースクエアFXチャート

【注目ポイント】「5.367円」上抜け突破成否
【見通し1】同レート上抜け突破なら、「5.570円」付近までの上値トライも
【見通し2】同レート上値抑制なら、「5.200円」or「5.030円」付近までの下押しも
【注目テクニカル形状】リバーストライアングル(逆トライアングル)

今週初め、トルコリラ/円のギャップ・ダウン(=下方窓開け)もあり、資源新興国通貨であるメキシコペソ/円も連れ安でスタートしました。その後は、約1カ月間における市場参加者の平均コストを示す21日MA(移動平均線)や青色の雲である先行スパンに下値サポートされる形で推移しています。

上図チャートを見ると、1) 21日MAが右肩上がりであること、2) 遅行スパンがローソク足から上放れる“好転”になりつつある(上図黄色丸印)こと、3) パラボリック・SAR(ストップ・アンド・リバース)がローソク足の上方で点灯していること、そして、4) DMI(方向性指数)で+DI>-DIの乖離が拡大しつつあり、ADXが低位置で推移している(上図赤色点線丸印)ことから、メキシコペソ/円・日足チャートでは、上値トライに向けた準備の時間帯であると判断します。

その他メルクマールでは、上値および下値ポイントを結んだ線(上図水色線)が「ラッパ型」形状であるリバーストライアングル(逆トライアングル)となっていることが視認できます。

当該形状は、一般的に取引量が多い銘柄に散見され、人気のバロメーターとしての側面があります。その一方で、値動きが激しくなりやすいという傾向・パターンも見られるため、「高値買い、安値売り」になりやすいという点には注意が必要と言えるでしょう。

喫緊の注目ポイントは、ラッパの上辺である上値抵抗線を上抜け突破するか否か。

本稿執筆(26日)時点では、上値抵抗線≒BB(ボリンジャーバンド)・+2σライン(≒5.367円、上図A)となっており、メキシコペソ/円における重要な上値分水嶺と捉えて良いでしょう。

これからの時間にかけて、仮にローソク足が終値ベースで上図A(≒5.367円)を上抜け突破した場合は、a) 直近高値(5.349円、3/18)超えとともに、b) 遅行スパンの“好転”、さらには、c) パラボリック・SARの買いサインへの転換も伴いながら、メキシコペソ/円の上昇モメンタムが強まる可能性も。そのケースでは、コロナ・ショック前後の高安レート(高値:5.992円、2020/2/19、安値:4.221円、2020/4/6)を結んだFR(フィボナッチ・リトレースメント)・76.4%ラインを基準とする「5.570円」付近までの上値トライもあり得るでしょう。

一方で、ローソク足が上図A手前付近で上値を抑制された場合は、「上値抑制圧力の増加」→「一旦の下押しフロー」となる可能性も。そのケースでは、再度21日MA(≒5.200円)付近までの下押しも想定すべきでしょう。

加えて、上述の通り、「リバーストライアングル(逆トライアングル)は値動きが激しくなりやすい」という傾向・パターンがあることから、BB・-2σライン(≒下値支持線≒5.030円、上図B)付近までの下押しも想定した方が良さそうです。

津田隆光
マネースクエア チーフマーケットアドバイザー
配信元: 達人の予想

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