◆ ビッグイベントを経て… - 「日米金利格差」への意識は根強い
注目の日銀会合(政策点検)は、『短期金利連動の貸出促進付利制度を創設』『長期金利の変動幅を±0.25%に拡大』『ETFの原則買い入れ枠(年間6兆円)を撤廃』等が公表されました。
しかし「円金利の上昇余地」という観点からは“乏しい”ことに変化はなく、大きなトレンドにつながるには至りませんでした。
一方でFRBは『資本規制の緩和措置を、予定通り3月末で終了』と発表しました。
「日米金利格差」が再び意識される格好となり、次第に“金利選好→ドル買い・円売り”が優勢となっていきました。
「米10年債利回り」が“1.74%”へ上昇するタイミングでは、ドル円も“109円回復”を示現しています。
ただしその後は「週末のポジション調整」とFOMC後に発生した「株安の連鎖」に押される格好となっており、“上値の重さ”を引きずったままで、先週の取引を終えています。
◆ 「株安→リスク選好後退」という懸念も抱えてはいるが…?
週初オープニングには「トルコリラ急落」というサプライズも発生しましたが、マーケット全体への影響は軽微と見られます。
このため「米金利先高観」が燻り続ける可能性は高く、“金利選好→ドル買い・円売り”も継続する可能性は高いと見るのが自然です。
オーダー状況を見ると、“109.00-10円”には「分厚いドル売りオーダー」が散見されているものの、“108.60-40円”には「それを上回るドル買いオーダー」も展開しています。
「株安→リスク選好後退」という懸念を抱えていますので、“(当該レンジ内での)揺れ動き”が基本路線ということになりそうです。
それでも“底堅い”がより目立つ展開を想定し、場合によっては“さらなる上値追い”をとなる展開を期待したいところです。
◆ ドル円 抵抗・支持ライン
上値5:109.690(20/6/8高値、ピボットハイブレイクアウト)
上値4:109.361(3/15高値、3/17高値、ピボット2ndレジスタンス)
上値3:109.296(3/18高値)
上値2:109.116(3/19高値、50月移動平均線、+1σ、ピボット1stレジスタンス)
上値1:109.000(大台、200週移動平均線)
前営業日終値:108.900(日足・一目均衡表転換線)
下値1:108.752(100月移動平均線)
下値2:108.610(3/19安値、ピボット1stサポート)
下値3:108.456(3/12安値)
下値4:108.339(3/10-11安値、2/23~3/15の23.6%押し、ピボット2ndサポート)
下値5:108.213(3/8安値)
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