◆ ポジション調整… - 一時“108円後半”
「仲値絡みのドル買い需要」もあり、東京タイムには“さらなる上値追い”が見られました。
ただ“前日高値(109.361円)”を突破するほどの勢いは見られず、次第に“上値の重さ”が目立ち始めました。
一方で「芳しくない米経済指標(小売売上高は△3.0%/鉱工業生産は△2.2%)」が飛び出したNYタイムには、“ポジション調整→ドル売り”が進行しました。
こちらは“200週移動平均線(108.999円)”を割り込んで、“108.773円”へと値を落としています。
ただ“想定レンジ(109.00-109.35円)”こそ割り込んだものの、「リスク選好姿勢」が崩れたわけではなく、「金利選好姿勢」も陰ったわけではありません。
このため「(FOMCを控えた)ポジション調整」の域を外れるには至っておらず、水準こそ“切り下げた”ものの、“膠着(様子見)”が変わることはありませんでした。
◆ ポイントは「金利見通し」と「金利上昇への認識」
こうした中、本日は「FOMC」「パウエルFRB議長記者会見」が行われます。
ポイントとなるのが、前者が「金利見通し(ドット・チャート)」であり、後者が「金利上昇への認識」となります。
“2023年末まで据え置き”とされた前回よりも“前倒し”となると…?
あるいは楽観視されてきた「金利上昇」に警戒感を滲ますようなことがあると…?
個人的には「(前者が)前倒し」「(後者は)楽観視変わらず」と考えますが、後は結果次第…。
それまでは“様子見モード”を想定し、昨日の動き(反落)を踏まえた“反発”を幾分期待していますが、少なくとも“臨機応変に対応できる身軽さ”は備えておく必要がありそうです。
◆ ドル円 抵抗・支持ライン
※FOMCが予定されていますので、いつもより値幅を拡大して記載しています。
110.213(+2σ)
110.000(大台)
109.846(20/6/5高値)
109.776(ピボットハイブレイクアウト)
上値5:109.690(20/6/8高値)
上値4:109.529(ピボット2ndレジスタンス)
上値3:109.361(3/15高値)
上値2:109.283(3/16高値、ピボット1stレジスタンス)
上値1:109.172(50月移動平均線)
前営業日終値:109.002(大台、200週移動平均線)
下値1:108.890(3/16安値後の61.8%押し)
下値2:108.729(3/10~3/15の61.8%押し、3/16安値、100月移動平均線、+1σ、ピボット1stサポート)
下値3:108.589(日足・一目均衡表転換線)
下値4:108.456(3/12安値、ピボット2ndサポート)
下値5:108.339(3/10-11安値、2/23~3/15の23.6%押し)
108.213(3/8安値、ピボットローブレイクアウト)
108.000(大台)
107.816(3/5安値)
107.663(2/23~3/15の38.2%押し)