豪ドル/NZドル、上昇一服の時間帯

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最新投稿日時:2021/01/22 10:39 - 「豪ドル/NZドル、上昇一服の時間帯」(津田隆光)

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豪ドル/NZドル、上昇一服の時間帯

著者:津田隆光
投稿:2021/01/22 10:39

21日MA=足もと分水嶺?

豪ドル/NZドル・日足・複合チャート
豪ドル/NZドル・日足・複合チャート出所:マネースクエアFXチャート

【注目ポイント】21日MA(≒1.07300NZドル)サポート成否
【見通し1】同MA割れなら、「1.06280NZドル」付近までの下押しとなる可能性も
【見通し2】同MAサポートなら、「1.08300NZドル」付近までの戻り相場となりそう

今週19日、一時「1.08374NZドル」を付けた豪ドル/NZドルですが、直近高安レート(高値H:1.10440NZドル[2020/8/18]、安値L:1.04198NZドル[2020/12/1])を結ぶFR(フィボナッチ・リトレースメント)・61.8%ライン(≒1.08056NZドル、上図水色線)付近で上値を抑制される形となった後、一旦の下押しフローとなっています。

そんな中、現時点でのトレンド観測をしてみると、1) 21日MA(移動平均線)が右肩上がりであること、2) 遅行スパンがローソク足の上方にあること、3) 先行スパンの上下辺に大きな乖離が生じ、“分厚い青色の雲”が形成されていること、そして、4) DMI(方向性指数)で+DI>-DIとなっている(上図赤色点線丸印)ことから、豪ドル/NZドル・日足チャートでは、緩やかな上昇トレンドが継続していると捉えて良いでしょう。

一方で、a) 相場の転換点を示すパラボリック・SAR(ストップ・アンド・リバース)がローソク足の上方で点灯していること、b) ローソク足がBB(ボリンジャーバンド)・+1σラインを割り込み、“上昇バンドウォーク崩れ”となっていること、また、c) BB・±2σラインが21日MAに向かって収縮する“スクイーズ”となりつつあることを概括すると、足もとにおける豪ドル/NZドルは、上昇一服となる「反省相場」の時間帯との見方もできます。(上図黄色丸印)
喫緊の注目ポイントは、ローソク足が21日MAでサポートされるか否か。

上記a)~c)の各メルクマールについては、昨年8月半ば以降の動き(上図黄色四角印)と相似性が高いことから、チャートのアナロジー(類比)分析に従うと、これからの時間にかけて、仮にローソク足が約1カ月間における市場参加者の平均コストを示す21日MA(≒1.07300NZドル)を下回ったケースでは、もう一段の下押しフローとなる可能性も。

その場合は、チャートの下値支持線として機能するBB・-2σラインを基準とする「1.06280NZドル」(上図黄色矢印)付近までの下押しとなることも想定すべきでしょう。21日MAは、上述した高安レートを基準とするFR・50.0%ライン、いわゆる“半値戻し”水準と近似値であることから、豪ドル/NZドルにおける直近の下値重要ラインと捉えて良さそうです。

一方で、これからの時間にかけて、ローソク足が21日MAでサポートされたケースでは、「下値固め」→「反発フロー」となる可能性も。その場合は、上昇バンドウォーク再開も伴いながら、BB・+2σライン(≒1.08300NZドル)付近までの戻り相場となりそうです。

津田隆光
マネースクエア チーフマーケットアドバイザー
配信元: 達人の予想

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