アスカ、今期経常を24％下方修正、配当も4円減額

　アスカ <7227> [名証２] が9月24日後場(15:00)に決算を発表。20年11月期第3四半期累計(19年12月-20年8月)の連結経常利益は前年同期比67.8％減の3.3億円に大きく落ち込んだ。
　併せて、通期の同利益を従来予想の5.5億円→4.2億円(前期は14.6億円)に23.6％下方修正し、減益率が62.3％減→71.2％減に拡大する見通しとなった。

　会社側が発表した下方修正後の通期計画に基づいて、当社が試算した6-11月期(下期)の連結経常損益も従来予想の0.5億円の黒字→0.7億円の赤字(前年同期は6.2億円の黒字)に減額し、一転して赤字計算になる。

　業績悪化に伴い、今期の年間配当を従来計画の14円→10円(前期は37円)に減額修正した。

　直近3ヵ月の実績である6-8月期(3Q)の連結経常損益は1.5億円の赤字(前年同期は2億円の黒字)に転落し、売上営業損益率は前年同期の3.8％→-1.7％に急悪化した。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
　　売上高は、自動車部品事業で試作・金型売上の計上時期変更及びモータースポーツ事業で期末までイベント収入が減少する見込ですが、自動車部品事業でトヨタ系の部品売上がこれを吸収し、増加する見込です。　営業利益は、モータースポーツ事業の売上減少及び自動車部品事業で試作・金型売上の計上時期変更により、減少する見込です。　経常利益及び親会社株主に帰属する当期純利益につきましては、営業利益の減少に加え、外貨建債務の為替差損が発生したため減少する見込です。従いまして、2020年6月25日に公表いたしました業績予想を上記のとおり修正いたします。　 （注）上記の連結業績予想は現時点における入手可能な情報に基づいており、実際の業績は様々な要因により予想値と異なる可能性があります。

　　当社は株主の皆様に対する利益還元を経営の重要課題として認識しており、業績に連動した成果配分を安定的に行うことを基本方針としております。しかしながら、業績予想が上記の見込となることから、2020年11月期の期末配当を6円に修正いたします。