“上値の重さ”健在も、“下値追い”の地合いではない…!? - ドル円

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最新投稿日時:2020/09/01 10:21 - 「“上値の重さ”健在も、“下値追い”の地合いではない…!? - ドル円」(武市佳史)

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“上値の重さ”健在も、“下値追い”の地合いではない…!? - ドル円

著者:武市佳史
投稿:2020/09/01 10:21

◆ “円買い”後退 - 106円台回復


「アベノミクス逆流」との見方を背景にした“円買い(リスク回避姿勢)”は、『後継は菅さん優勢(路線継承)』との報道から後退しました。
一方で「米金融緩和長期化」への思惑は根強く、“ドル売り”は対円以外で相変わらず進行しています。
このためドル円も“106円台”を回復する場面こそ見られたものの、“上値の重さ”を払拭するには至っておらず、結局“105円後半”へ押し戻されて昨日の取引を終えています。

◆ 「経済再生」に注目が集まりつつある - ISM製造業景況指数には要注目


本日は「数多くの経済指標(豪政策金利/中欧米の製造業PMI/米ISM製造業景況指数等)」が予定されていますので、“動きづらい(発表次第)”といった展開が想定されるところです。
しかし本日は、改善が見込まれている「ISM製造業景況指数(事前予想は54.6)」が予定されています。

「米金融緩和長期化」というものは、“金利低下(ドル売り)”だけでなく“米景気回復(ドル買い)”をも促す要因となり得るものです。
それでいて米国では、ここに来て「新型コロナからの経済再生」にも注目が集まりつつあります。
つまり内容次第では、“ドル買い”につながる可能性もあるということになります。

◆ 後押し要因は欲しいが、なくても…?


もちろん“上値の重さ”を払拭するのは容易ではありませんので、基本は“膠着(揺れ動き)”と見るのが自然です。
それでも“円買い”が後退する中で下方向を志向するには、「新たなネガティブが必要」…?

上方向に関しても「後押し要因」は欲しいところではありますが、少なくとも「大きくは崩れない」と見ながら、引き続き「丁寧な買い拾い」にて対処したいところです。

◆ ドル円 抵抗・支持ライン


上値5:106.488(50日移動平均線、週足・一目均衡表基準線)
上値4:106.400(日足・一目均衡表先行スパン下限)
上値3:106.278(8/28高値後の61.8%戻し、ピボット1stレジスタンス)
上値2:106.093(8/31高値、日足・一目均衡表転換線、20日移動平均線)
上値1:105.985(週足・一目均衡表転換線、大台)
前営業日終値:105.895
下値1:105.614(日足・一目均衡表基準線、-1σ)
下値2:105.425(ピボット1stサポート)
下値3:105.289(8/31安値)
下値4:105.200(8/28安値)
下値5:105.103(8/19安値、-2σ)

武市佳史
株式会社マネーパートナーズ チーフアナリスト
配信元: 達人の予想

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