◆ 米金融緩和長期化+アベノミクスの逆流 - 105円前半へ急反落
『安倍首相、辞任の意向固める』
東京タイム中盤に飛び出したこのリーク情報は、マーケットの流れを一変させました。
“リスク回避(円買い)”が瞬間的に進行する中、“米景気回復に後押し(ドル買い)”を押しのけて、“米金融緩和長期化(ドル売り)”が蒸し返されたからです。
“106.945円”まで上値を伸ばしていたドル円は、“105.200円”へと一気に押し下げられていきました。
◆ ただし見解は割れている…
一方で“米金融緩和長期化”の背景である「パウエル発言(2%超も容認)」に関しては、FRB内での見解が割れています。
『“若干(0.25%)”は上回っても問題ない(カプラン・ダラス連銀総裁)』
『“0.5%”は容認できる(ブラード・セントルイス連銀総裁)』
『水準ではなく“ペース”が重要(ハーカー・フィラデルフィア連銀総裁/メスター・クリーブランド連銀総裁)』
この「見解の不一致」は“一方向への動き”を阻害する要因として機能しているため、前記“ドル売り+円買い”もそう長くは続いておりません。
◆ それでいて、ここまで押せば…?
もちろん“米金融緩和長期化(ドル売り)”は根強く、これに“アベノミクスの逆流(円買い)”を考えれば、“上値の重さ”を払拭することは容易ではありません。
それでも“織り込み済”の可能性を考えれば、“さらなる下値追い”を懸念するよりは、“往き過ぎ→巻き戻し”を期待する局面…?
オーダー状況を見ると、“105円ライン”にはまとまった規模のドル買いオーダーが展開しています。
「月末要因(スポット取引ではすでに9月入りしていますが…)」によるフローには注意が必要ですが、ここまで押せば“丁寧な買い拾い”で対応したいところです。
◆ ドル円 抵抗・支持ライン
上値5:106.480(日足・一目均衡表先行スパン下限、50日移動平均線、週足・一目均衡表基準線、ピボット1stレジスタンス)
上値4:106.278(8/28高値後の61.8%戻し)
上値3:106.027(日足・一目均衡表転換線、20日移動平均線、週足・一目均衡表転換線、8/28高値後の50%戻し、大台)
上値2:105.867(8/28高値後の38.2%戻し)
上値1:105.614(日足・一目均衡表基準線、-1σ)
前営業日終値:105.364
下値1:105.200(8/28安値)
下値2:105.103(8/19安値、-2σ)
下値3:105.000(大台)
下値4:104.728(ピボット1stサポート)
下値5:104.498(3/13安値)
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