アジア株 上海株は一段高、人民銀による資金供給を好感した買い続く 米中閣僚級協議延期の影響は特に見られず

アジア株　上海株は一段高、人民銀による資金供給を好感した買い続く　米中閣僚級協議延期の影響は特に見られず

東京時間14:12現在
香港ハンセン指数　　 25538.48（+355.47　+1.41%）
中国上海総合指数　 3445.91（+84.70　+2.53%）
台湾加権指数　　　　 12928.53（+133.07　+1.04%）
韓国総合株価指数　 2407.49（休場）
豪ＡＳＸ２００指数　　　 6086.80（-39.45　-0.64%）
NZSX浮動株50トータルリターン　 11654.77（+202.63　+1.77%）
インドＳＥＮＳＥＸ３０種　 37972.14（+94.80　+0.25%）

アジア株は豪州を除いて上昇。

上海株は後場一段高、約1カ月ぶり高値をつけている。人民銀による資金供給を好感した買いが続ているもよう。中国人民銀行は17日、1年物中期貸出制度（MLF）を通じ7000億元の資金を供給した。ほぼ全銘柄が上昇。中でも保険や銀行、証券など金融株の上げが目立つ。中国人寿保険は9.9%高、興業証券は9.2%高、東方証券は6.6%高、中国建設銀行は2.8%高。
15日に計画されていた米中閣僚級貿易協議が延期されたことで、米中関係悪化懸念が高まっているものの、今のところ中国株式市場への影響は見られない。

豪州株は下落。ビクトリア州は非常事態を9月13日まで、4週間延長することを決定した。延長するのは今回で5回目となり、3月16日に非常事態が発令されてから既に半年近くが経過しているものの、感染拡大に歯止めがかかっていない状況。

NZ株は上昇。NZ首相が最大都市であるオークランドでのロックダウンをさらに12日間延長すると発表したが、織り込み済みとの見方からNZ株式市場への影響は特に見られない。NZ首相は、規制の強化は必要ないと述べ、オークランド以外の地域ではソーシャルディスタンスの確保と、不要不況の移動回避を推奨している。また、NZ選挙を10月17日まで4週間延期することも決定した。

韓国で16日、新型コロナウイルス新規感染者279人が確認された。1日の感染者としては3月上旬以来で最多となる。感染者の大半がソウル首都圏で確認されており、同国の感染「第2波」が警戒される。本日の韓国市場は休場。