メキシコペソ/円、「落ち行くナイフ」に用心しながら・・・

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最新投稿日時:2020/06/12 18:57 - 「メキシコペソ/円、「落ち行くナイフ」に用心しながら・・・」(津田隆光)

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メキシコペソ/円、「落ち行くナイフ」に用心しながら・・・

著者:津田隆光
投稿:2020/06/12 18:57

メキシコペソ/円、2つのメルクマールに要注目

メキシコペソ/円・日足・複合チャート
メキシコペソ/円・日足・複合チャート出所:マネースクエアFXチャート

【注目メルクマール1】SSTCの“ゴールデン・クロス”成否
【注目メルクマール2】FR・23.6%ラインでのサポート成否
【見通し1】「ゴールデン・クロス」+「FR・23.6%ラインサポート」なら、「押し目買い」も一案
【見通し2】「フェイク」+「FR・23.6%ライン割れ」なら、「4.450円」付近までの押しも
【投資戦略アイデア】打診買い

5月半ばより、ローソク足がBB(ボリンジャーバンド)・+1σラインと同・+2σラインの間を推移しながら上値を切り上げる、いわゆる“上昇バンドウォーク”が継続していたメキシコペソ/円。今週9日時点において、ローソク足が下値支持線として機能していたBB・+1σラインを下回る“バンドウォーク崩れ”となり、同時に、パラボリック・SAR(ストップ・アンド・リバース)がローソク足の上方で点灯する売りサインへと転換したこともあり、一旦のガス抜きを意味する「反省相場」となっています。

上図チャートでは、1) 21日MA(移動平均線)が右肩上がりであること、2) 遅行スパンがローソク足のやや上方にあること、そして、3) ローソク足が青色の雲(=サポート帯、先行スパン)内で推移していることから、メキシコペソ/円・日足チャートの俯瞰図では、依然として上昇トレンド継続を示唆するチャート形状であることが視認できます。

一方で、上述した通り、a) パラボリック・SARがローソク足の上方で点灯していることに加え、b) BB・±2σラインが21日MAに向かって収縮する“スクイーズ”となっていること、そして、c) ローソク足が21日MAを下回っていることを合わせると、足もとのメキシコペソ/円は、「上昇トレンド一服」さらには「もう一段の下値を探る」時間帯であると捉えて良いでしょう。

注目すべきメルクマールは2つ。

まず1つ目は、逆張り系オシレーター指標の一つであるスローストキャスティクス(以下、SSTC。チャート下部にある赤青2本線)。

足もとでは、SSTCを構成する2本の線が、「売られ過ぎ」を示唆する20%ライン付近まで下がる展開となっています。これからの時間にかけて、仮に同ライン付近で2本の線が交差し、その後右肩上がりとなる“ゴールデン・クロス”(上図青色丸印)となった場合は、「下値固め終了」→「反発フロー」となる可能性も。同ライン付近で揉み合う「フェイク(ダマし)」(上図赤色四角印)には十分注意しつつ、今後の動向を注視すべきでしょう。

そして2つ目は、直近高安(上図HおよびL)を結んだフィボナッチ・リトレースメント(以下、FR)・23.6%ライン。

これからの時間にかけて、ローソク足がFR・23.6%ライン(≒4.639円、上図青色点線)でサポートされた場合は、上述したSSTCの“ゴールデン・クロス”も伴いながら、「下値固め」→「反発フロー」となる可能性も。一方で、ローソク足がFR・23.6%ラインを終値ベースで下回った場合は、BB・-2σライン(≒4.450円、上図黄色矢印)付近までの下押しも視野に入れるべきでしょう。

本稿執筆(6/12)時点では、FR・23.6%ラインと、BB・-1σラインが近似値となっていることから、足もとにおける重要下値ラインと捉えて良いでしょう。

足もとにおける投資戦略アイデアは・・・「押し目買い」。ただし、相場格言にある通り、「Don’t catch a falling knife.」(「落ちてくるナイフを掴むな」)を念頭に置きながら、資金に余裕を持たせた上での打診買い(=スモール・スタート)を実践すべきと考えます。

津田隆光
マネースクエア チーフマーケットアドバイザー
配信元: 達人の予想

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