”半値戻しは全値戻し”なるか
米ギリアド・サイエンシズが、新型コロナウイルス治験薬「レムデシビル」の臨床試験で、より速い回復を促したと発表したことを好感し、NYダウの終値は532ドル高(上昇率2.20%)の2万4,633ドルと大幅上昇。ナスダック指数も306ポイント高(3.56%上昇)の8,914ポイントと3月5日以来の水準まで回復。
これを受けて、本日の東京市場も寄付きから買い物を集め大幅反発。日経平均株価は、3月9日以来の2万円大台回復となりました。最近の売買高低下傾向に反して本日の東証1部の売買代金は3兆円超えとGW期間中にもかかわらず高水準。
新興市場では、ジャスダック平均が3日続伸、マザーズ指数は5日続伸と活況。特にマザーズ市場の売買代金は2100億円超となり、メルカリが上場した2018年6月以来の大商い。新型コロナワクチンを開発中のアンジェスは9日続伸となり、マザーズ市場の売買代金の半分近くを占めました。また、UUUMは吉本興業と資本業務提携でストップ高。Aimingは計画より赤字幅が小さいことからストップ高となりました。GW中期間中で、”巣ごもりトレード”の個人の資金の矛先が向かいました。
本日の大幅上昇で、日経平均のチャート上では一目均衡表の雲抜け水準。ザラ場中では雲領域上限(2万237円)を突破して推移。1月高値(2万4,115円)から3月安値(1万6,358円)までの下げ幅の半値戻し(2万237円)も同水準となっていることから、ザラ場では半値戻し達成となります。月足のチャートでは大陽線となっており、来月以降の戻りが期待されます。次のポイントは、3月6日の安値2万600円処となります。
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