不安にさらされる人々と株式市場の法則
食品陳列棚からは商品が消え、レジには長い行列が。
スーパーでは「志村けんさんがお亡くなりになったことで感染恐怖を身近に感じ、食品を買い込むお客様がどっと増えたように感じます」と話していました。
「出歩くな、と言われるのでつい、買いだめることになる」という意見もありました。
メディアもSNSでもだんだん「パンデミック」「クラスター」「都市封鎖」「ロックダウン」などのネガティブ・ワードが増え、都知事などの二回にわたる「緊急会見」などのタイトルからも不安な気持ちをあおられています。
公益を担うリーダーの在り方を冷静に検証し、パニックになって愚かな行動をしないように自戒したいものですね。
さて、その点、投資で株式市場に接していると、パニックに強くならないとあっという間に損失の実現で慌てた代償を支払うことになります。投資では情報に作用されないバイヤス排除を心掛けた人に富がもたらされます。
現状をフォローザマネー、お金の流れから俯瞰すると、夜半、海外で円高傾向が進み、日本での寄付きから日経平均株価が安くなることが予見されると日銀の買い出動傾向が強まる、の繰り返しです。お金はこの仕組みを利用するかのように相場巧者の手中に流れています。
不安にさらされすぎず冷静に、この騒ぎで誰が何を企画し、儲けているのかを推定したいですね。
思い出すのは小泉劇場です。人々の移ろいやすい気持ちを何かにぐっと引き付けて、海外PKOや郵政民営化など難題を手際よく進めた政治手法でした。小池百合子さんの都民ファースト立ち上げの時の状況もそうでした。「既得権益を許すな」を掲げ、大ブームを巻き起こしましたが、その顛末については多くの人の記憶にあるとおりです。
この事態で一つ言えることは世界的大金融緩和が実行されていることです。
大金融緩和の後にくるものを知れば、過度な不安におびえることはないのではないですか?
その気配、足音は秋口にはかなりはっきりしてくるのではないでしょうか?
歴史は繰り返します。ぜひ、賢明な生活者、見通す力を伴った投資家を目指して気持ちを強く持って艱難時代を生き抜きたいですね。