含み損を抱えているときほど注意が必要です。
From: 中原良太
自宅のリビングより、、、
2020年は相場が不調なので、
「株の含み損がつらい…」
という方も多いハズ。
かくいう僕もその一人で、
買った株が軒並み下がってしまい、
含み損を抱えております。
とはいえ、
いま含み損を抱えているからといって、
「自分には株式投資の才能が無いのかも?」
などと悩む必要はありません。
というのも、
今年2月は軒並み株が下がっていて、
全体の95%の株は値下がりしたからです。
単純な話。
今年2月に儲かった投資家は、
「全体の5%も居ない」
と考えて良いでしょう。
相場が下がっているときは、
「含み損を抱えていることが普通」なので、
含み損自体を悲観する必要はないんですよね。
ただし、
僕ら投資家は含み損を抱えると、
ちょいと感情的になりがちなのも事実。
損失に耐えかねて愚かな投資判断をしないように、
含み損を抱えているときほど注意が必要です。
そこで今回は、
「株で含み損を抱えたときのベストな投資判断」
の仕方について考察していきます。
◆ ◆ ◆
株の含み損がつらい…選べる3つの選択肢
株で含み損を抱えたとき、
「自分には株式投資の才能が無いのかも?」
と不安になるモンです。
ですが、
適切な対処法さえ知っておけば、
そう含み損を怖がる必要はありません。
含み損を抱えたときに、
僕ら投資家が選べる選択肢は3つ。
それは、含み損を抱えている株を
「買い増す」か、
「そのまま放っておく」か、
「売り減らす」か、
の3択です。
この3つのうち、
「どれを選べば良いか?」
は状況によって変わります。
だいたいにおいては、
含み損を抱えた株が、
この先有望である場合は、
「買い増す」のがベスト。
含み損を抱えた株が、
この先、有望でも絶望でもない場合は、
「そのまま放っておく」のがベスト。
含み損を抱えた株が、
この先、絶望的な見通しの場合は、
「売り減らす」のがベスト。
…と言うことができます。
◆ ◆ ◆
株の含み損がつらい…ベストな対応は?
とはいえ、
いきなり3択のうち、
「どの対応がベストか?」と考えても、
袋小路にハマる可能性が高いです。
そこで僕は、
「もし、この含み損を抱えている株を、
ひと株も持っていなかったとしたら、
自分は何株くらい買うだろうか?」
と考えるようにしています。
つまり、
「含み損がなかったらどうするか?」
と考えるのです。
こうやって考えるだけでも、
かなりフラットな目線で考えられます。
自分が思っている以上に、
僕ら投資家は感情的です。
だから、
「ちょっと含み益がある」とか、
「ちょっと含み損がある」とか、
そんな些細な変化があるだけでも、
投資判断が大きく左右されてしまうんです。
ですが、
当然、投資判断は、
含み益とか含み損とかの内容で、
振り回されるべきではありません。
「含み損を抱えているから、株を買いたい」
という投資判断は、
さながら、
「せっかく食べ放題の焼き肉に来たのだから、
いっぱい食べて元を取ろう」
と言っているのと同じです。
(そうやって、不必要な量の肉を喰らい、
自分から不健康になりにいくヒトの何と多いことか!)
普段は小さなミスで済むかもしれませんが、
株価が暴落したときなどは、
1つの判断ミスが致命的になるので、
日頃からフラットな視点で考えるクセをつけといた方が良いです。
◆ ◆ ◆
つらい株の含み損を乗り切るために…
ここまでの話をまとめると、
「含み損は悪いことじゃない」
「含み損を抱えたときの対処法は【買い増し】【現状維持】【売り減らし】の3択」
「フラットな目線で考えることでベストな判断が見えてくる」
という3点です。
自動車の運転がシミュレーション通りにならないのと同じで、
株式投資はシミュレーション通りにはいきません。
シミュレーションのときには、
冷静にできたことでも、
実際に含み損を抱えると、
パニックになることも多々あります。
ですが、
僕の知る限り、熟練した投資家には、
「含み損を経験したことない」なんてヒトは、
これまで1度も見たことがありません。
含み損は誰もが一度は通る道でして、
自動車教習の「仮免試験」みたいなモンです。
この試練さえ乗り切れば、
一人前の投資家に近づけると思うんで、
日常生活も含めて、小さな判断も
「フラットな視点で考える」よう、
トレーニングしておくと良いかと!
- 中原良太