NY株式市場(24日)FRBの無制限QEを見直す動きが広がる−米景気対策法案の成立待ち
FRBが量的緩和政策のオープンエンドを表明してから24時間が経過。世界の投資家に浸透しつつあるようで、アジア株やヨーロッパ株が切り返す展開となっている。24日のアメリカ株式市場では改めて見直し買いが入りそうだ。ダウ平均は、時間外の先物ベースで一時サーキットブレーカーが発動した流れを踏襲するかたちで、1万9000ドル台を回復する展開が見込まれている。
ただ、24日のダウ平均の戻り局面では慎重な取り組みが求められよう。
ダウ平均先物ベースでは、23日にFRBが無制限QEを表明した直後に時間外で1万9800ドルまで急上昇したあと、寄り付き直前までの30分間で失速した価格帯が控えている。
つまりダウ平均先物ベースで1万9000ドル台半ばにかけては、23日の寄り付きに掛けて買い方と売り方が空中戦を繰り広げ、買い方が完敗を喫したとも言えるプライス・ゾーンに差し掛かることになるのだ。
このため24日のアメリカ株式市場でダウ平均は1万9000ドル台に乗せたあとの買い一巡後に上値での売りものをこなせるかどうか。買い意欲の強さが試される1日となりそうで、追撃材料として24日もアメリカ議会での景気対策法案の成立が欲しいところだ。