目先弱気材料は3つ
今週は、週末に3連休を控え、リバウンドと下落を繰り返しながら、ボラティリティが大きな展開が続きそうだ。
今後、投資家が考慮すべき弱気材料はいくつかある。
一つ目は、中国または欧州発の経済的なクラッシュだ。政策が躊躇をすれば、その可能性はあり、各地域で大きな状況悪化が起きれば、世界的な不況に向かう可能性はある。特に欧州の金融システムの崩壊には注意が必要だ。
二つ目は、東京オリンピック・パラリンピックの延期だ。現在のセンチメントでは、延期であれば、一定程度、相場には織り込み済みだろう。もし日程通りの開催が出来る状況になれば、相場は上がるだろう。
三つめは新たな感染拡大のニュースだ。欧州・米国であまりに封じ込めに失敗した場合、経済対策と相殺しても弱気へ振れる可能性はある。また、新たに北朝鮮、ロシアなどでの感染拡大が懸念される。
こちらの動向は、まったく未知数だ。
これらの材料が出れば、再度売り直される可能性はある。ただし、今の水準が「売られすぎ」と認定されれば、どの材料が来ても、そこは割らない状況が作れる。その認定が得られるのは、ひとまずは16000円だろう。短期的な展開は、悪材料が出れば16000円の攻防となり、そうでなければ19000円までの戻りを達成するだろう。