毎回、暗い話をするのは辛いのですが、 現実を直視しないことには投資は成功しません。
自宅のリビングより、、、
3/5(木)に日本株はつかの間の反発。
「このまま株価が戻ってくれ!」
「含み損を早く解消してくれ!」
と願う人も多いことでしょう。
ですが、
悲しいかな株式市場は、
僕らの思い通りには動きません。
希望を持つのは良いのですが、
すがりついてしまうと、
裏切られたときに心が折れます。
「希望は捨てず、警戒も続ける」
というのが、正しい姿勢でしょう。
株価暴落が一段落したからこそ、
次の一手を打つチャンスでもあります。
今のうちに暴落に備え、
万全の体制を整えましょう。
目先の相場展望についてですが、
「次の暴落の可能性は消えていない」
と考えておいた方が良いです。
大きな理由としては、
「下落トレンドがまだ終わっていない」のと
「外国株が割高」という2つがあります。
◆ ◆ ◆
株価暴落につながる恐れ:長引く下落トレンド
まず気をつけたいのが、
「日本株の下落トレンドがまだ終わっていない」
という点です。
株式市場には、
「上がり始めると、しばらく上がり続ける」
「下がり始めると、しばらく下がり続ける」
という傾向があります。
走っている自動車がブレーキをかけても、
なかなか減速できないのと同じで、
株式市場にも慣性が働くんです。
とりわけ、
「TOPIXの終値が200日線、25日線」
の2線を割り込んでいるうちは危険でして、
こういう時期は短期で株取引をしても、
リスクが大きい割にそんなに儲かりません。
今できることと言えば、
暴落した株を逆張りで買って、
ちょくちょく小銭を稼ぐくらい。
むやみに投機性の高い株を持つと、
儲かるどころか損をする可能性が高いので、
「余計なことをしない」のが大事ですね。
◆ ◆ ◆
株価暴落につながる恐れ:割高な外国株
次に気をつけたいのが、
「外国株がまだまだ割高である」
という点です。
米国株を筆頭とした先進国株式は、
歴史上まれにみる割高水準です。
幸い「バブル」ではないのですが、
それにしても高過ぎに見えます。
それに、
米国は今のところ、
新型ウイルス感染者が、
日本ほど多くありません。
この事実を踏まえると、
「米国内での感染拡大」がまだ、
株価に織り込まれていない可能性もあります。
そうなると、
割高な米国株へ売りが殺到するのも、
時間の問題…かもしれません。
あくまで可能性の話です。
どうなるかは誰にも分かりません。
とはいえ、
次の暴落に備えておく必要は、
まだあるように思えます。
僕個人としては、
「トレードをするなら、ごく短期のみ。むやみに動かない」
「長期投資をするなら、まだナンピンするには早い。待つも相場」
という対応がベストと考えます。
毎回、暗い話をするのは辛いのですが、
現実を直視しないことには投資は成功しません。
それでも希望を忘れず、
それでいて慎重に臨みましょう。
- 中原良太