『協調緩和』への思惑は、さらに勢いを増すか…!? - ドル円
◆ 『協調緩和』への思惑から急反発 - NYダウは“史上最大の上げ幅”
※ご注意:予想期間は3月4日と表示されていますが、本日(3月3日)の東京・欧州・NY市場の値動きを想定した記述となります。
懸念は根強く、朝方には“さらに下値を掘る”動きでスタートした昨日。
しかしその後は“巻き戻し”が優勢となりました。
先週末の「パウエルFRB議長発言(米利下げ示唆)」に続き、昨日は「黒田日銀総裁発言(潤沢な資金供給/金融市場の安定確保に努める)」が行われました。
さらに今朝方には「ラガルドECB理事発言(適切な対応を取る用意有)」も加わり、『協調緩和』への思惑は拡大しました。
もちろん『米利下げ観測』への思惑もありますので、大半の通貨に対して“ドル売り”が目立ったのは事実です。
それでも
日経平均は“反発(+201円)”、NYダウが一転して“史上最大の上げ幅(+1293ドル)”を記録したこともあり、『センチメント改善』が上回りました。
クロス円全般は“巻き戻し”が先行し、ドル円は“108円半ば”へと押し戻されていきました。
◆ ただ「G7電話会議」の結果が出るまでは…?
NYダウ急反発を考えれば、『さらなるセンチメント改善』は期待されるところです。
しかし本日は「豪政策金利」「米大統領予備選(スーパーチューズデー)」、そして「G7電話会議(日本時間21時)」が予定されています。
特に注目されるのは「G7電話会議」ですので、その結果が判明するまでは“待ち(様子見)”となる可能性も否めないところです。
ただそれに先んじて行われる「豪政策金利」が“利下げ”に踏み切るようなことがあると、『協調緩和』への思惑がさらに勢いを増す可能性もあります。
「『株価動向/債券利回り動向』を睨みながら…」は変わらないものの、本日に関しては「『協調緩和』の高まりの有無」を中心に考えたいところです。
依然として上値を押さえ込んでいる“200日移動平均線(本日は108.397円)”を明確に越えられるか?否か?と合わせながら…。
◆ ドル円 抵抗・支持ライン
上値5:109.206(2/20~3/2の38.2%戻し、日足・一目均衡表先行スパン上限、100日移動平均線、20週移動平均線)
上値4:108.970(日足・一目均衡表先行スパン下限、-1σ、大台)
上値3:108.828(ピボット1stレジスタンス)
上値2:108.767(50週移動平均線)
上値1:108.574(3/2高値)
前営業日終値:108.340(200日移動平均線、月足・一目均衡表転換線)
下値1:108.000(大台、3/2安値後の50%押し、-2σ)
下値2:107.650(週足・一目均衡表先行スパン下限)
下値3:107.597(ピボット1stサポート)
下値4:107.403(3/2安値後の押し目)
下値5:107.343(3/2安値)
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