依然として上値抵抗圧力は強そう
メキシコペソ/円の堅調推移が継続しており、2018年10月に付けた6.000円台(※当社Bid値基準)に向かってジリジリと上値トライを継続しています。
別図チャートでは、1) 20ヵ月MA(移動平均線)が概ね横向きであること、2) 遅行スパンがローソク足と絡み合う状態(別図黄色丸印)となっていること、3) ローソク足が赤色の雲(=抵抗帯、先行スパン)に入り込んでいること、4) パラボリック・SAR(ストップ・アンド・リバース)がローソク足の下方にあること、そして、5) DMI(方向性指数)でADX、+DI、-DIが収斂する状態(別図青色点線丸印)となっていることから、メキシコペソ/円・月足チャートでは、上下圧力が拮抗するレンジ相場となっていることが視認できます。
喫緊のポイントは、ローソク足が上値抵抗ラインとして機能するBB(ボリンジャーバンド)・+2σライン(≒6.060円、別図黄色矢印)を終値ベースで上抜けブレークするか否か。
これからの時間にかけて、仮にローソク足が同ラインを上抜けブレークした場合は、遅行スパンの対ローソク足上抜けブレーク(=好転)を伴い、もう一段の上値トライとなる可能性も。
その一方で、同ライン(ないしはその手前水準)で上値が抑制された場合は、一旦下押しフローを伴う揉み合い相場となる可能性も視野に入れるべきでしょう。その場合は、20ヵ月MAとBB・+2σライン手前を基準とする「5.700~6.000円」が“居心地のいいゾーン”となり得そうです。
筆者の個人的見解としては、上値抵抗帯として機能する赤色の雲(=先行スパン)が、21日時点において比較的分厚い形状となっていることから、依然として上値抵抗圧力は強いと想定します。よって、上述した後者のケースをトレード作戦主体とし、「5.700~6.000円」を“主戦場”とするレンジハントが奏功しそうです。