コロナウイルスはどこまで市場に影響を与えるのか

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最新投稿日時:2020/02/17 10:53 - 「コロナウイルスはどこまで市場に影響を与えるのか」(平野朋之)

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コロナウイルスはどこまで市場に影響を与えるのか

著者:平野朋之
投稿:2020/02/17 10:53

金は40年ぶりの高値


■今週のドル円は新型コロナウイルス(COVID-19)の感染拡大から上値が重い展開を想定し。

■先週のドル円も一時、110円を超える展開をみせましたが、やはりコロナウィルス報道が入ると徐々にリスクオフに傾く結果となり、最終的に109円後半で終了しています。

更に、週末のニュースではエジプトでも感染者が確認されたことや本邦でも感染者の拡大や死者がでるまでに発展しており、終息の目処がたっていない状況です。

今週も引き続きこの影響拡大を横目に慎重な取引が継続するとみています。

■このコロナウイルスの影響は徐々にではありますが、世界的な景気減速という状況は避けられない可能性があります。

現状は中国サイドも対応策という一時的な処置は講じているものの、時間の経過とともに経済指標にでてくると思われます。

勿論、日本においても4-6月期のGDPにおいてはマイナス成長になる可能性も否定できません。
今年に限っては東京五輪も開催されるだけに政府の対応もいつも以上に神経を使うことになり財政拡大にも追われる可能性もありそうです。


■今週は、以下のポイントを押さえておきたいです。

・FOMC議事録…18日(火)
 →先月28-29日のFOMCでのパウエル長官のコメント「新型コロナウイルスを含め、
不透明は残る」に対する追加利下げの可能性を探ることになりそうです。

・卸売物価指数(PPI)…19日(水)
 →先週の消費者物価指数(CPI)が予想値よりも上回ったことで、生産者側で先週同様に
上回るようであれば景気見通しも更に楽観的になる。

■また、この新型コロナウイルスが経済活動に大きな障害を懸念してなのか、国内の金価格が40年ぶりの高値(1グラム6,155円)となりました。
有事の安全資産買いから高値を付けていますが、通常のセオリーでいえば「金買いドル売り」が通常です。

しかし、現状では「金買いドル買い」になっています。
これも米国を除くほかの国の経済状態があまりにも悪すぎるといった特殊事情にもあるからだと思います。今後のこの金価格にも注目したいと思っています。


■最後にドル円の戦略です。

先週も110円は一時的に超えるものの追撃には至らずの展開でした。

やはり意識としては110.30円が直近の最大抵抗になります。下
値としては109.50円が第一ターゲット、次に109円を見ておきたいです。

イメージは狭いレンジで回転の利かせる売買にしていきたいと思っています。

いずれにしても、季節的にもレパトリが起きやすい時期なので、買いを長い期間保有する段階ではないと考えています。
平野朋之
株式会社トレードタイム代表取締役
配信元: 達人の予想

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