今週の日経225予想 イラン動向に注視(1/6週)
【先週の日経225の動向と今週の主要イベント】
先週の日経225(TFX)は続落。大納会となる12月30日に23,789円で寄り付いた日経225は、ハイテク株を中心に米株式が売られたことを背景に23,372円まで下落。
2020年年明けとなり1月2日こそ反発したもの、3日は中東情勢の緊張が高まったことで、米株が下落し、日経225も一時23,143円まで売られる展開となりました。
なお、先週末の終値は23,277円。
今週は、ISM非製造業景気指数や週末の米雇用統計など、注目される経済指標もありますが、当面は、イランの動向に注目です。
1月4日から3日間の喪が明ける1月7日以降に何かしらの報復がある可能性もあり、長期的には買い目線であっても、当面のマーケットはリスク回避的になりやすいと考えられます。
【日経225(TFX) 週足 チャート】
週足の移動平均線は上から順に13週MA(23,283円)、26週MA(22,290円)、52週MA(21,856円)でいずれも上向きですが、今週13週MAを下回って寄り付いており、ストキャスティクスも%D(77%)、Slow%D(84%)と下降基調に変化しつつあるため、当面は上値の重い展開が予想されます。
昨年からご案内のとおり、当面は調整局面と考え、下値の目途としては、昨年11月21日の22,715円までは見ておきたいところです。
【日経225(TFX) 日足 チャート】
前回の短期売買戦略は、24,000円をバックに戻り売りで、目先のサポートを23,655円、その下が23,400円としていましたが、先週はこれをも割り込んで、現在は一目の雲の上限(23,124円)に辛うじて下支えされているといった状態です。
しかしながら、日足の一目均衡表は遅行スパンが逆転しており、均衡表も逆転しそうな勢いとなっている上に、ストキャスティクスも%Dが24%、Slow%Dが25%と下降基調で推移しているため、モメンタムは弱気に傾いており、雲の上限を割り込んでくるものと考えます。
当面は中東情勢を睨んで積極的な買いは手控えられやすいとみており、基準線(23,472円)や転換線(23,500円)をバックに戻り売りを考えたいところです。
このコメントは弊社チーフテクニカルアナリスト山口の個人的な見解で、内容を保証するものではありません。また、売買を推奨するものでもありません。ご理解のほどよろしくお願いいたします。チャート画像を拡大したものを、フジトミ公式ツイッター「
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フジトミ証券株式会社 チーフ・テクニカルアナリスト
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