今年最後の相場は
今年の相場を振り返ってみると、大発会から大きな下げで始まり、下落相場の始まりと思われていましたが、一年たってみれば日経平均は4000円以上上昇し、年初来高値で終えようとしています。
年初にはこのような動きになるとはほとんどの人が考えもしなかったでしょう。
では、来年の相場はどうなるか?
直近の動きを見ていると、強い上昇トレンドが続いていますので、まだまだこれからが本格的な上昇相場になる、と考えるのが自然でしょうから、来年は26000円、28000円、あるいは、30000円という風に考える人も多いかと思います。
まだ、一年先のことはどうなるかわかりませんが、今年の年初の地合いを見て、皆が考えていた方向と真逆に相場は動きましたので、今かなりの楽観論があふれているとしたら、来年は厳しい相場になるのかもしれない、と考えてしまいます。
とはいえ、そんな先のことはまだ誰にもわかりませんので、まずは直近の動きがどうなるかをじっくり考えましょう。
チャートからは、トレンド転換の判定となる23700円の抵抗ラインを割り込むかどうかというところでしたが、なんとか割らずに上に切り返してきましたので、上昇トレンドは継続しています。
そして、変化日である大納会も、このまま23700円を割り込まずに上に推移することができれば、短期トレンドは上昇トレンドが継続となるため、年明けも上昇の流れが続いていきます。
ただ、少し気を付けなければいけないのは、年末高で迎えたとき、翌年の1月は大きな値幅調整が起きる傾向があります。
直近では2018年の1月の相場がそうでしたが、やはり調整なしで上昇し続けてきた反動はいつ出てもおかしくないところまで来ています。
23700円を割り込まなければ、まだ高値で推移することができますが、少し先の変化日が1月半ばに22600円を示しているので、もし、年末年始の相場でこのラインを割り込んでしまうと、この変化日に向けて一度値幅調整が起きる可能性があるので、十分警戒しておく必要があります。
特に心配なのがNYダウで、チャート上の流れを逆行して強い動きが続いていますが、このまま高値を更新していくことや、この近辺で推移していられる可能性は低いです。
NYダウが何かのきっかけで大きな調整入りとなったときに日経平均も連動して抵抗ラインを一気に割り込む可能性があります。
年末年始も世界の相場は動いていますので、大納会後も世界の株価、特にNYダウの動きから目が離せません。
年またぎで持越しをする人も多いかもしれませんが、デイトレのような短期での上昇についていくのならいいのですが、買いで持ち越すのはリスクが高いのではないかと思います。
リスクの取り方は人それぞれですが、私は年末とお正月休みはゆっくり相場を気にせず過ごせるように、ノーポジでリラックスして過ごしたいと思います。
それでは、残り一日今年最後の相場も頑張りましょう!