ドルとの逆相関の金に注意
今晩の海外市場で、もう一段の織り込みをするなら、16日(月)には、警戒されていた下向きリスクではなく、上向きリスクが高まる。ただし、クリスマス休暇・年末年始休暇を控えて、ポジティブサプライズを織り込んだ後は、利食い先行となる可能性には注意したい。
今回のリスクオン相場で、ドル円が110円を上抜けるか否かの指標として、ドルとの逆相関のNY金が11月安値を割り込むか否かに注目したい。株式市場が世界的に堅調であるにも関わらず、NY金の調整は足元で限定的となっている。株高であるもののドルの上値が重いことが、金の下値を支えている格好だ。終値ベースでNY金が11月安値を割り込むようなら、ドル円は110円乗せ、割り込まないなら110円には乗せずに、年末年始要因もあり、早目のリスクオン相場収束となる可能性もあるだろう。
週足一目均衡表では、トレンド変化が起こりやすいと言われる対等数値や雲のねじれの重なる時間帯に差し掛かっており、心理的節目110円を乗せてくると、雲の上限を抜け押し目買い基調に。反対に雲で頭を抑えられると、戻り売り基調継続となる。ドル円110円が強弱のマジノラインだが、ダマシを避けるためにも、NY金の11月安値水準の攻防に注目したい。