米中問題、香港情勢も絡ませながら(米上院が香港人権法案を今朝がた可決しています)きな臭い動きとなっています。米中協議、表向きは貿易問題となっていますが、裏側では2国間の覇権争いとなっているだけに、両国の思惑が入り混じり、何を信じればいいのか分からず、この先どうなっていくのか見通すことも敵わず、結局のところ、報じられるニュースに一喜一憂する展開が続いています。米ドルと円は同じ動きとなっているだけに、方向感の醸成には程遠い状況、三角持ち合いをどちらかに抜けるまでは次の方向性が見いだせない状況です。このところ、ドル円は110円抜けとの声も広がりつつありますが、109円台ミドルから上では実需の円転玉が持ち込まれやすく、新たなポジティブ材料が飛び込んでこない限り、110円突破は難しいのではないかと考えています。仮に米中貿易問題が「一部合意」に達したとしても、その内容は決して踏み込んだものではなく、根本的な問題は先送りされるものと思われ、結果で売られるパターンとなることも想定されます。
●感謝祭ラリーの行方は?
さて、来週28日は米感謝祭。感謝祭からクリスマスまで株高になりやすいというアノマリーが存在します(過去10年8勝2敗 感謝祭翌営業日の始値とクリスマスの前営業日の終値で比較)。昨日小売企業の決算は冴えないものがありましたが、今年についてもこのパターンが当てはまるのでしょうか?NYダウのシーズナルチャートでもここから年末にかけて上昇しやすい傾向(日経平均も同様)があることが確認できます。昨年こそ、10月からクリスマスにかけて、下げがきつくなる場面がありましたが、その時には金利上昇が足かせ、今年に限っては金利引き下げ局面であり、株にとって追い風、つまり、例年のパターンになるのでは?と考えています。とは言え、2019年のNYダウの上昇率は21.1%(1/2の始値と11/19の終値で算出)。過去の大統領選挙前年の上昇率(1946年~2018年までの18回で15.1%)と比べても大きなものとなっています。ヘルシーコレクションが入ってくれると安心できるのは、私だけでしょうか。
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