金融政策決定会合がないメジャーSQ前月は変動幅が大きくなる
まさに絵にかいたような絶妙なタイミングです。
というのも11月、ECBもFOMCも開催されないため、金利政策による思惑=変動が発生しにくいわけです。となると国内外事情でもってマーケットを動かす源泉にするほかない、ということになります。
北朝鮮ミサイル発射はまさにそこにはまって、NYダウ工業株は米中貿易交渉の不確実性も加味され、11月の声、を聴いた途端前日終値比140.46ドル安に。
円高も進行し、これが日経平均株価にも影響を与えることになりそうです。
ちなみに株価は3つ、悪材料がそろうと大きく下げる傾向があります。
主線=米中対立
伏線=香港デモ、台湾総統選挙(2020年)、トランプ下院で弾劾調査、安倍内閣での相次ぐ大臣辞職、ブレグジット周辺、北朝鮮ミサイル、日韓問題、尖閣+五島列島への中国関心、日本の台風等災害、中東情勢
などが複合して主線に加わり、「恐怖」を演出することになります。
すると買いが引っ込みがちとなり、通常の売り物がこなせないだけで株価は下がりやすくなります。
ましてや10月は外国人が買い越して相場が強かったため、いきなり変調をきたすと個人投資家はびっくりして不安感に襲われます。
が、そんなときにこそ、個人投資家は買わないと儲かりません。
ところで、こうした相場変調時にも一日200億円規模で市場に資金供給をしているのが日銀です。
これすなわち、どういうことか?
外国人が買い越したり売り越したりして生まれるボラテイリティで何が起こっているのかを冷静に見極める必要があります。
11月相場の変調にさいしては12月のメジャーSQ、外資決算を意識。
そして、日銀の資金供給を利用した外国人の日本金融市場の活用(資金吸いあげとも言い換えられます)とみなすことができます。
お金の流れで「恐怖」の正体を見よ、というわけです。
11月は再々、恐怖劇場に出し物が登場しそうです。
観客として、何が出てくるか、楽しみながら投資で儲けるのがおすすめです。
もちろん、ポケットの財布をすられないようにしっかり、管理しながら。
11月の変調相場を楽しむ余裕が大切ですね。