変化日通過でトレンドの変化に注目
前回「空いた窓をすべて埋めれば達成感から利益確定の売りが出る可能性も。上値抵抗線を上に抜けられるか、そして、トレンドが発生するかに注目」と解説しました。
株価は目標株価を超えて上昇しました。
米国の株式市場は高値圏で推移した週でした。
ドル円相場も小動きの週でした。
気になるのは、日経平均株価の今後の動きです。
株価チャートを分析する限りでは、足元の株価は窓を空けて上昇したことで新トレンドが発生し、年初来高値を更新しました。株価下落時に空けた窓を埋め、上値抵抗線を上に抜けましたが、今度は上昇する過程で三つの窓(三空)を空けました。
目標上値は2万2,700円、下値は2万1,700円、それぞれプラスマイナス150円とします。
オシレーター系のテクニカル指標では、短期間で急上昇したことで過熱感が出ていますから、足元は利益確定の売りが出る可能性が考えられます。ただ、現時点では下値支持線に沿った株価上昇が続いていて、足元の上昇トレンドは転換していません。今週は変化日を通過しますので、トレンドが転換するかを確認したいところです。
ここ数カ月、米中の貿易戦争に振り回されてきました。そして、週末は英国のEU離脱案の採決が見送られました。リスクオンとリスクオフがめまぐるしく変化し、外部環境の動きに振り回される展開が続いています。積極的に売買を行う時期ではないと判断できますから、割り切っての短期売買に徹したほうがよいかもしれません。