ズーム、今期経常を一転5％減益に下方修正、配当も29円減額

　ズーム <6694> [ＪＱ] が10月15日大引け後(16:00)に業績・配当修正を発表。19年12月期の連結経常利益を従来予想の6.7億円→3.2億円(前期は3.4億円)に51.1％下方修正し、一転して4.9％減益見通しとなった。

　会社側が発表した下方修正後の通期計画に基づいて、当社が試算した7-12月期(下期)の連結経常利益も従来予想の6.5億円→3億円(前年同期は2.9億円)に52.8％減額し、増益率が2.2倍→5.1％増に縮小する計算になる。

　業績悪化に伴い、期末一括配当を従来計画の63円→34円(前期は43円)に大幅減額修正した。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
　売上高につきましては、第２四半期までは予算を上回るペースで進んでいたものの、第３四半期に入ってから新製品の発売遅延等により予算に届かない月が続いたことから、前回発表予想を下回る見込みとなりました。利益面につきましては、売上高の未達に加え、予算では原価低減活動による売上総利益率の改善を見込んでいたものの一部部品価格の上昇等があり計画通り進まなかったこと、在庫過多となっていた旧製品を値引き販売したこと等により、売上総利益率が予算よりも下回る見込みとなりました。この結果、通期の連結業績予想について、売上高、営業利益、経常利益及び親会社株主に帰属する当期純利益を上記のとおり修正いたします。

　当社は、株主の皆様に対する利益還元を重要な経営課題の一つとして位置付けており、将来の事業拡大に必要な内部留保を行いつつ配当性向30％を目安として安定的な配当を行うことを基本方針としております。今回、業績予想を修正することとなったことにより、上記基本方針に基づき、期末の配当を前回の配当予想から29円減配し、１株当たり34円といたします。（注）上記の業績予想及び配当予想は、現在入手している情報及び合理的であると判断する一定の前提に基づいて記載したものであり、実際の業績等は、今後の様々な要因により大きく異なる結果となる可能性があります。