日経平均株価に影響を与えるイベント目白押しと3連休【追記あり】
10月7日~11日の日経平均株価の予想レンジは以下の通りです。
上値抵抗 21673.61
均衡 21365,47~21450
下値支持20922.92
なお、同期間の日経平均株価に影響を与える可能性が高いイベントは以下の通りです。
■7日(月)
ノーベル生理学・医学賞発表
有力日本人候補
・満屋裕明国立国際医療研究センター研究所長(抗エイズウイルス(HIV)薬を世界で初めて開発)
・森和俊京都大学教授(細胞内「小胞体」が異常なたんぱく質を分解したり修復したりする仕組みを解明)
・中西重忠京大名誉教授(神経伝達分子メカニズムの研究)
・坂口志文大阪大学特任教授(免疫の暴走を防ぐ「制御性T細胞」を発見)
■8日(火)
ノーベル物理学賞発表
有力日本人候補
・細野秀雄東京工業大学教授(高温超電導を見いだす)
・十倉好紀理化学研究所創発物性科学研究センター長(「マルチフェロイック物質」を開発)
9月景気ウォッチャー調査 14:00
(重要)9月財新中国非製造業PMI 10:45
非製造業の購買担当者に対するアンケートなどを元に数値化した非製造業の景況感に関する統計。50以上は向上、以下は低下。2系統の発表があります。
<8月の数値>
一系統目は中国メディアの財新と英調査会社IHSマークイットの発表
9月4日発表の数値は52.1。前月比0.5上昇。景気判断の境目50を上回り、3カ月ぶりの高水準でした。
二系統目は8月31日に中国国家統計局と中国物流購入連合会が発表した8月の非製造業PMIは53.8。前月から0.1ポイント上昇。
<7月分>
8月5日、中国メディア財新と英調査会社IHSマークイットが発表した7月の中国の非製造業購買担当者景気指数(PMI)は前月比0.4低下の51.6。好不況の境目となる50は上回ったが、5カ月ぶりの低水準。
7月31日に中国国家統計局と中国物流購入連合会が発表した政府版の7月の非製造業PMIは前月比0.5低い53.7で冴えず。
(重要)9月米PPI 21:30
★PPIとは?=米労働省発表/卸売物価指数(生産者物価指数PPI)
個人が購入する商品・サービスの売り手側の価格変動を指数化。
消費者物価指数よりも卸売物価指数の方が景気の反映が早く、発表国の物価動向が分かり、景況感やインフレ率、消費動向の予測ができる。数値が上がればドル高、指数が低いとドル安傾向に。前回8月は0.1。
数値が高い場合はドル高要因、悪い場合はNY株安に直結ですが、FOMCの金利引き下げ促進に働くことから、市場波乱があったとしても一転、期待感につながることもあり得る。
■9日(水)
ノーベル化学賞発表
有力日本人候補
リチウムイオン電池関連
・水島公一東芝エグゼクティブフェロー、
・吉野彰旭化成名誉フェロー(同電池の原型を作った)
・ソニーの業務執行役員だった西美緒氏(実用化で世界に先駆けた)
9月工作機械受注速報値
8月米卸売在庫・売上高 23:00
FOMC議事要旨9月17~18日分 10日3:00
米10年債入札
■10日(木)
米中貿易交渉
クドロー通商代表が「ポジテイブ サプライズ」に言及していることから好交渉となる可能性もあり得ます。
しかし、交渉事ですからネガティブ サプライズにもなりえる展開もあり得ます。
■11日(金)
14日(月)が祝日で日本市場は休みになることから、小動きとなる可能性
★その他のリスク要因
香港情勢=覆面禁止法でデモ拡大か。中国経済への影響(ドル調達に影響か?)
北朝鮮問題=アメリカの対中、対露戦略からとらえるべき事案としてウオッチ
【10月6日追記】
米国と北朝鮮のスウェーデンにおける非核化協議は決裂しました。
もともと米国は歩み寄る気はまったくなく、北朝鮮の行動を誘っているに過ぎないとみられます。今回の決裂はより北朝鮮の暴発化に効きそうです。また、そんなに遠くない時期にミサイル発射はあるかもしれません。個人投資家は発射などでリスクオフのムードが漂った安値期をチャンスにして、欲しい銘柄の安値狙いがいいでしょう。
<追記 ここまで >