ディーリング銘柄として注目
国内たばこ製造独占、バイオ、食品にも展開。
「指標」
PER11倍、配当利回り6.79%。中間決算の結果は7月31日(水)に発表済み。1%減収17%減益。配当は予想据え置き。
「ディーリング判断」
株価は9月20日(金)で2320円と決算発表後2200円台に突入して下落が続いていましたが2300円台へ浮上。
9月24日(火)から始まる週の株価予想レンジは2280円から2360円を想定したい。
上値には大量の売り物が待っており、引き続き売り圧力が強い銘柄。6月配当の権利をとるための買いも2400円台で入っており戻ると断続的に売り物が出てきましょう。
売り物が出てきてからの押し目狙いがお薦め。寄りが高ければ見送りが賢明。
10円20円の値幅の戻りで売るような短期鞘取りを想定したい。
上値は当面限られましょう。信用の買い残も引き続き700万株近くと高水準、整理が未だに済んでいない。
上に来たら、売り物が待ち構えているために、需給は引き続き悪く、保有を長引かせると他のビッグチャンスを逸してしまう可能性は大きい。
いずれにしても株価が勢いよく上がっていく材料には乏しい反面、下値は配当利回りの支えで限られていて、初心者には扱いやすい銘柄。
「注意事項」
ただ年率6%といえば、他の金融商品にはない魅力となりましょうが、20%30%も望めるのが株の魅力でもあります。勿論、年率6%といっても、株価が下落したり減配したら元も子もありません。
配当利回りの支えがあるために安全牌ですが、限られた資金をどの銘柄を保有していくのかの選択によってパフォーマンスが大きく違ってくる可能性が高い。
そのため下値を拾い、上に来たら外していく短期鞘取り銘柄としての注目にとどめたい。
どうしても、限られた資金で安全牌を選ぶと、他のチャンスはいつの間にか通り過ぎてしまい後の祭りとなりかねないため、この点は十分に注意が必要です。
「投資方針」
短期ディーリングと割り切りが肝心。
レンジは狭いため短期決済のロット勝負の信用取引向き。
資金は短期ディーリング銘柄用と大化け期待銘柄用に分け、戦略も銘柄もそれに合わせていくことがお薦めです。
短期の鞘取りについて一部誤解している方もいらっしゃるようですので、注意事項として触れておきます.
短期の鞘取りとは1日や1週間で数%の利益を取る(鞘を抜く)ために買って売って、損益を確定していくことを指します。買って売っての鞘が小さく、1%でも2%でも利益は利益です。小幅な鞘取りを目的とした売買です。勿論、ロスカットもこまめにすることが求められます。
短期鞘取りで買うということは、すぐに売るということを前提とした買いです。いわゆるトレーディングの目的です。値動きがあれば対象は幅広くあります。今回の買いはこのケースに当てはまります。
一方、大きな値幅取りとは20%や50%、2倍3倍などの大きな利益を確定していくことを指します。
こちらの買いは保有を前提とした買いです。厳選して今買うべき対象を厳密に選ぶ必要があります。そうでないと、保有すればするほど下がる銘柄と上がる銘柄どっちを保有するかによりどんどん格差が生じてしまうからです。
この大きな値幅取りの時に仕手株には手を出さないことが大切です。仕手株は保有を続けると損をしてしまう株だからです。
短期ディーリングと大きな値幅取りは売買の仕方も、銘柄も、保有期間も、売買の頻度も、大きく異なりますので、この二つは区別することが重要です。
資金も銘柄も分けることがお薦めです