今月4日欄で今月は「日銀政策決定会合」が相場のカギを握るのでは?とお伝えしていましたが、いよいよ明日その発表がなされます。その前に米FRBによる政策会合の結果も発表されますが、こちらについては、0.25%の追加利下げが行われることで市場コンセンサスは固まっています。0.5%の利下げとなれば、サプライズですが、先週末に発表された小売売上高の結果を見ても、すぐに大幅利下げに踏み切る理由が見当たりません。会合後のパウエル議長による記者会見も玉虫色の内容となり、市場が期待するほどのヒントは得られないのでは?というのが私のシナリオです。このシナリオ通りとなれば、トランプ大統領が噛みつく呟きを行うでしょうが、このところその呟きに対する市場の反応も限定的なものとなっており、大きな波乱にはならないと考えています。
日銀は果たして
早ければ、明日お昼過ぎには日銀の結果も発表されます。仮にその時間が後ずれするようだと、かなり参加者の間で議論が揉めているとの可能性が高まり、一時的に仕掛けと思しき動きになることも想定されます。発表直前での市場の見方は、「据え置き」が優勢になっているようです。先週のECBの結果を見ても、もはや中央銀行の手段(金融政策)だけでは限界があると露呈されており、日銀が早々に切り札を切ってくることは難しいということでしょう。ただ、世界的な金融緩和が進む中、日銀が据え置いた場合、言い方が変ですが、「高金利通貨」として捉えられると、そこに円買いの動きが持ち込まれるのでは?というのが私の見立て。ただ、先週末のサウジ石油施設の攻撃時に「有事のドル買い」も持ち込まれたこともあり、ドル円は想定外に上昇、108円台と発射台も高くなっていることから、ドル円のレンジは106-109円での動きになると考えております。このところ鳴りを潜めていた実需(輸出筋)も半期末を前に円転玉を持ち込んできていることから、一段の上昇には繋がりにくいと見ています。
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