今週の米ドル/円予想 米中貿易戦争と中銀要人発言に注目(8/26週)

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最新投稿日時:2019/08/26 12:56 - 「今週の米ドル/円予想 米中貿易戦争と中銀要人発言に注目(8/26週)」(山口哲也)

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今週の米ドル/円予想 米中貿易戦争と中銀要人発言に注目(8/26週)

著者:山口哲也
投稿:2019/08/26 12:56

【先週のドル/円の動向と今週の主要イベント】

今週の主要経済指標
先週の米ドル/円は反落。週初106.405で寄り付いた米ドル/円は、週末のジャクソンホール会議におけるパウエルFRB議長の講演を控え、週末にかけて概ね106.20から106.75のレンジで推移。しかしながら23日の欧州時間に入ると中国の対米製品への報復関税についての報道や、ブラードセントルイス連銀総裁が50bpの利下げ発言がありドル円が円高に振れたことに加え、注目されていたパウエルFRB議長の講演では、景気見通しが改善しなければ、追加利下げに踏み切る考えを示唆したものの、「米経済活動は良好で、物価上昇率も目標の2%に戻っていくようにみえる」「貿易問題などの進展を慎重に見極める」と、マーケットが9月FOMCでの利下げを100%織り込む中で、同FOMCでの利下げについては明言しなかったことでドル円が下落。
更に、その後、トランプ大統領がパウエルFRBへの批判や中国の報復関税への対抗するツイートを受け、米ドル円が105円台前半まで下落。105.355円で引けました。


今週の主な経済指標は以下のとおりですが、米中貿易戦争が再燃する中で米中貿易問題についてのヘッドラインと、中銀の要人発言に注目です。

【米ドル/円(TFX)週足 チャート】

【米ドル/円(TFX)週足 チャート】
米ドル/円の週足チャートです。
移動平均線は上から順に52週MA(110.286)、26週MA(108.965)、13週MA(107.212)で、全て下向きとなっており、価格はその下に位置しています。今週は104.440まで下落した後、105円台半ばまで値を戻し落ち着いた動きとなっていますが、下降トレンド継続と判断できます。当面のレジスタンスは、106.175。サポートは105.035、その下が104.440と見ています。

【米ドル/円(TFX)日足 チャート】

【米ドル/円(TFX)日足 チャート】
米ドル/円の日足チャートです。
200日MA(109.882)、一目の雲(上限108.725、下限107.991)、基準線(106.885)が下向きで、価格は200日移動平均線、一目の雲や基準線、転換線(105.632)の下側に位置しています。当面のレジスタンスは、転換線の位置する105.632。その上が、106.750。一方、サポートは105.035。その下が104.440と見ており、本日は105円台半ばまで回復しているものの、米ドル/円のメインシナリオは米中貿易戦争の再燃から軟調な展開を予想しています。


このコメントは弊社チーフテクニカルアナリスト山口の個人的な見解で、内容を保証するものではありません。また、売買を推奨するものでもありません。ご理解のほどよろしくお願いいたします。
山口哲也
フジトミ証券株式会社 チーフ・テクニカルアナリスト
配信元: 達人の予想

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