「Brexitショック-フラッシュクラッシュを結ぶトレンドライン」が機能するか…!?

\ あなたにピッタリの銘柄がみつかる /

みんかぶプレミアムを無料体験!

プランをみる

最新投稿日時:2019/08/05 11:22 - 「「Brexitショック-フラッシュクラッシュを結ぶトレンドライン」が機能するか…!?」(武市佳史)

お知らせ

読み込みに失敗しました。

しばらくしてからもう一度お試しください。

重要なお知らせ すべて見る

「Brexitショック-フラッシュクラッシュを結ぶトレンドライン」が機能するか…!?

著者:武市佳史
投稿:2019/08/05 11:22

◆一旦戻すも、「米中リスク」で下値拡大…

※ご注意:予想期間は8月6日と表示されていますが、本日(8月5日)の東京・欧州・NY市場の値動きを想定した記述となります。


概ね“予想通り”となった米雇用統計を機に、一旦“107円台”へと値を戻す場面が見られました。
しかし『9/1の対中制裁関税の予定に変更なし』とのクドローNEC委員長発言が伝わると「米中リスク」が再燃し、NYダウ続落に伴って“106.507円”へと下値を拡大していきました。

◆「これで下げ止まった」と見るのは危険だが…?

高値からの「下落幅(およそ3円)」、完全に織り込んだ感のある「米9月利下げ(金利先物市場の織り込み度:100%)」を考えれば、ここからの下値追いは“慎重にならざるを得ない”と見るのが自然です。
しかし“6/25安値:106.774円”を明確に割り込んだことによる「テクニカル的な意義」は大きいと見ざるを得ません。
「これで下げ止まった」と見るのは、やはり危険といえそうです。

もっともトランプ大統領にかき回されている格好ではありますが、同氏が欲しているのは「対中貿易の果実(貿易赤字削減)」というよりは、それに伴う「米株高」「米景況感拡大」と見るのが自然です。
そして「米利下げ観測」こそ促していますが、それらに関しては「ネガティブ」に作用しているのが実状といえます。
つまり「ディール(駆け引き)の一環」という面は差し引いたとしても、このまま推し進められるか…?

◆「割り込む場面」が見られるかもしれないが…?

テクニカル的なポイントと見られるのは、「Brexitショック(2016/6/24安値:99円水準)-フラッシュクラッシュ(1/3安値:105円水準)”を結ぶトレンドライン(安値の取り方で誤差がありますが、概ね106.00-20円水準)」と見られます。
「フラッシュクラッシュ時の真空地帯」に当りますので、もしかしたら「割り込む場面」もあるかもしれませんが、現状では「終値ベースでは戻す」と見ておきたいところです。
ただし上方向を見てきた向きとしては「底打ち」と見たいのはやまやまではありますが、現状では「一旦様子見」とせざるを得ませんが…。

◆ドル円 抵抗・支持ライン

上値5:107.911(8/1~8/2の50%押し、ピボット2ndレジスタンス)
上値4:107.564(8/2高値、日足・一目均衡表転換線/基準線、週足・一目均衡表転換線、8/1~8/2の38.2%押し)
上値3:107.281(8/2高値後の戻り高値、-1σ、ピボット1stレジスタンス)
上値2:107.000(大台)
上値1:106.715(8/2戻り高値後の61.8%戻し)
前営業日終値:106.584(-2σ)
下値1:106.206(ピボット1stサポート
下値2:106.000(大台)
下値3:105.828(ピボット2ndサポート)
下値4:105.149(ピボットローブレイクアウト)
下値5:105.089(1/3当社安値)


11:37 ドル円 抵抗・支持ライン追加
13:54 誤字修正
武市佳史
株式会社マネーパートナーズ チーフアナリスト
配信元: 達人の予想

みんかぶおすすめ