Pウォーター Research Memo(4):2019年3月期通期は大幅増収、利益は公約どおり通期黒字化を達成

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最新投稿日時:2019/07/16 15:14 - 「Pウォーター Research Memo(4):2019年3月期通期は大幅増収、利益は公約どおり通期黒字化を達成」(フィスコ)

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Pウォーター Research Memo(4):2019年3月期通期は大幅増収、利益は公約どおり通期黒字化を達成

配信元:フィスコ
投稿:2019/07/16 15:14
■業績動向

1. 2019年3月期通期の業績動向
プレミアムウォーターホールディングス<2588>の2019年3月期通期の売上高は37,732百万円(前期比36.1%増)、営業利益715百万円(前期は1,179百万円の損失)、経常利益259百万円(前期は1,559百万円の損失)、親会社株主に帰属する当期純利益528百万円(前期は1,493百万円の損失)となり、公約どおり大幅な増収増益を達成した。

売上高に関しては、新規顧客獲得が前期同様堅調に推移し、それに伴い保有顧客数が順調に積み上がった。2019年3月期通期の新規顧客契約件数は平均23,964件/月(前期は24,370件/月)、2019年3月末の保有顧客数は810,360件(前期末は650,676件)となっている。1契約当たりの年間売上高が51.1千円(前期は49.0千円)と向上したことも増収に寄与した。これは顧客開拓の段階で、クレジットカード顧客を中心にしたことなどが奏功したと考えられる。

利益に関しては、中期経営計画及び通期計画で公約していたとおり、前期の大幅営業赤字(1,179百万円の損失)から一転して黒字となった。期初の営業利益予想(10百万円)から大幅に向上したのは、1)想定を上回る増収を達成したこと、2)物流体制の見直しや主要運送業者との間の交渉等により物流費の上昇が想定以上に抑えられたことが主な要因である。2019年2月に開示された修正計画から経常利益及び当期純利益は上下があった。経常利益に関しては、投資先への貸付金に対して貸倒引当金153百万円を計上したこと等により2018年11月8日発表の前回予想を下回った。当期純利益に関しては、直近の業績回復及び今後の見通しにより、繰延税金資産(過去の赤字の税効果等)747百万円を計上。これに伴い法人税等調整額△573百万円(△は利益)を計上したことから、親会社株主に帰属する当期純利益については前回発表予想を上回る結果となった。


投資回収ステージに入り、財務の安全性が大幅に向上することが予想される
2. 財務状況
2019年3月期末の総資産は前期末比6,503百万円増の30,348百万円となり、資産規模が大きく拡大した。そのうち流動資産は2,778百万円増の14,883百万円であり、現預金の増加1,779百万円及び売掛金の増加875百万円が主な要因である。固定資産は3,725百万円増加の15,465百万円であり、賃貸用資産の増加1,888百万円及び投資その他の資産1,529百万円増が主な要因である。同社のビジネスモデルは、新規顧客を獲得する際にウォーターサーバーなどの設備(賃貸用資産)を同社が所有し貸し出す形を取るため、賃貸用資産の増加は営業が好調な証明である。

一方、負債合計は前期末比5,698百万円増の26,729百万円となった。そのうち流動負債は2,804百万円増の12,928百万円であり、未払金の増加1,584百万円及び1年内返済予定の長期借入金の増加1,107百万円などが主な要因である。固定負債は2,894百万円増の13,800百万円であり、リース債務の増加2,969百万円が主な要因である。純資産合計は805百万円増の3,619百万円となった。

経営指標(2019年3月期末)では、流動比率が115.1%、自己資本比率は11.7%と成長性を優先してきたため、安全性に改善の余地はある。現在は投資回収期に入っており、収益性が高まり内部留保が蓄積し始めた。今後は財務の安全性は大幅に改善することが予想される。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 角田秀夫)

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配信元: フィスコ

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