米ドル/円、ダブルトップを形成
日本時間本日21時30分に、6月米雇用統計が発表される予定となっており、今後のFRBの金融政策を占う上で重要なマイルストーン(節目、里程標)となりそうです。
そんな中、米ドル/円の日足チャートを見てみると、年初来からのチャート形状は典型的な『ダブルトップ』となっていることが視認できます。(別図青色M字型線)
今年の一番高値(3/5、112.090円、別図1)と二番高値(4/24、112.360円、別図2)を結んだ線をレジスタンスライン[R]、そして途中の谷底(3/25、109.720円)を基準とする線をネックライン[N]とすると、下値ターゲット[T]を求める計算式は以下の通りです。
T=N-(R-N)=109.720-(112.360-109.720)=107.080円
当該ターゲットレート(=107.080円)については、6月21日時点(別図青色三角印)で到達しており、その後の動きについては、「一時アンダーシュート」→「反発フロー」となっています。
フィボナッチ・76.4%を目指す展開に?
そこで、今後のもう一段の下押しがあった場合の下値メドを想定するにあたり、別のテクニカル指標であるフィボナッチ・リトレースメントを使ってみましょう。
別図チャートからも分かる通り、ここもとの米ドル/円は、直近安値L(1/3、104.580円)と同高値H(4/24、112.360円)を結んだフィボナッチ・リトレースメントの61.8%ラインと50.0%ライン付近を推移しています。(別図黄色丸印)
当面の米ドル/円の“主戦場”は両ライン内(=107.552~108.470円)と想定する中で、次なる下値メドについては、フィボナッチ・リトレースメントの76.4%ラインを基準とする「106.416円」(別図黄色矢印)付近をターゲットとして見るべきでしょう。