ユーロ/米ドル、“上げの上ヒゲ”が出現!

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最新投稿日時:2019/06/07 14:19 - 「ユーロ/米ドル、“上げの上ヒゲ”が出現!」(津田隆光)

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ユーロ/米ドル、“上げの上ヒゲ”が出現!

著者:津田隆光
投稿:2019/06/07 14:19

上下分水嶺のメドは?

ユーロ/米ドル・日足・複合チャート
【注目ポイント1】遅行スパンの“好転”
【注目ポイント2】SSTCの動向
【注目ポイント3】“上げの上ヒゲ”
【見通し1】「1.1300ドル」上抜けブレーク成功なら、「1.14460ドル」までの上値トライも
【見通し2】「1.1300ドル」上抜けブレーク失敗なら、戻り売りを仕掛けるポイントに

昨日6日に行われたドラギECB(欧州中銀)総裁の記者会見において、「利下げに関する踏み込み方が浅かった」との見方がマーケットに広がり、ユーロは主要通貨に対して強含む動きとなりました。

ユーロ/米ドルの足もとの動きを振り返ると、5月31日の当コラム(『ユーロ/米ドル、下降モメンタムが強まるポイントは?』)で、そのポイントとして記載したSAR値(=1.11205ドル、別図黄色矢印)にローソク足がヒットすることなく推移し、当該レート付近を起点として反発フローが発生する展開となっています。

別図チャートでは、1) 21日MA(移動平均線)が右肩上がりとなっていること、2) 遅行スパンがローソク足を上抜けする“好転”シグナルとなっている(別図赤色矢印)こと、3) パラボリック・SAR(ストップ・アンド・リバース)がローソク足の下方で点灯していること、そして、4) 各BB(ボリンジャーバンド)・±2σラインが21日MAに対して拡張する“エクスパンション”となっていることから、現在のユーロ/米ドルは上昇トレンド序盤の時間帯と捉えて良さそうです。

その一方で、逆張り系オシレーター指標であるSSTC(スローストキャスティクス)を構成する2本の線が、足もとでは「買われ過ぎ」を示唆する80%ライン付近で交差しつつあり(別図青色丸印)、これからの時間において交差した後右肩下がりとなる“デッド・クロス”が示現した場合は、「相場の一旦頭打ち」→「下押しフロー」の起点となる可能性も。

また同時に、6月3日以降のローソク足形状が、いわゆる“上げの上ヒゲ”※となっていることから、“フェイク(ダマし)”には十分注意しながら、「戻り売り」のタイミングを探るのも一案でしょう。(※上げの上ヒゲ:上昇トレンド時に上ヒゲの長いローソク足が出現すること。そのケースでは「相場の天井」となりやすい。別図黄色丸印。)

喫緊のポイントは、ローソク足が上ヒゲの抵抗ラインとなっている「1.13000ドル」を終値ベースで上回るか否か。

仮に、ローソク足が終値ベースで同レートを上回った場合は、3月20日に付けた高値である「1.14460ドル」に向けた上値トライの相場展開となりそうです。

一方で、ローソク足が終値ベースで同レートの上抜けブレークに失敗するような場合は、戻り売りを仕掛けるポイントとなりそうです。
津田隆光
マネースクエア チーフマーケットアドバイザー
配信元: 達人の予想

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