休日前の25日線奪回で今週は再び上値を窺う動きか
時価総額:537.41億円
PER:178.85倍
PBR: 3.01倍
リチウムイオン電池セパレーターの専業メーカーで、生産を韓国で行い日中韓を中心としたアジア圏での販売を伸ばす。世界的な自動車の環境規制強化が叫ばれる中、技術力に裏付けされたリチウムイオン電池の需要拡大が鮮明。
業績面においては、5/9に第1Q決算発表を行い売上高が大幅増収の一方で利益面は赤字幅が拡大で着地。かねてより新規で輸送機器用途の量産開始に向けた設備投資および研究開発費の先行投資を進めており、市場では赤字計上を織り込み済みとみられる。それよりも順次量産出荷を開始し今期の業績がドラマティックに回復する期待感が大きいとみられ、その中で韓国の子会社が欧州向けを中心とした長期リチウムイオン電池製品の供給契約を結んだことは願ってもない支援材料と言える。
今後は国内や欧州勢のハイブリッド車だけでなく電気自動車の生産規模拡大をうけて需給逼迫が予想される。技術競争力を背景に国際分業の中核的存在に浮上か。
株価はバンドウォークしながら、およそ400円幅での上下する展開となっており、再びボリンジャーバンド+2σの1787円、+3σの1849円辺りが目先のターゲットとなってくる。その後はボックス圏を上抜けて新たな展開で2000円台を目指す動きも期待が持てるだけに、ボラティリティを利用して短期的に値幅取りを行いたいトレーダーにとっては良い収益源となるだろう。