昨日のドル/円は一時110円台を割り込み、約1カ月半ぶりの水準に下落した。米中貿易摩擦に絡む報道に一喜一憂しつつも上値の重さが目立つ展開だった。本日も、ワシントンで始まる米中閣僚級通商協議の行方が見通せない中、市場には取引手控えムードが広がりそうで、110円台半ばを超えて上昇する展開にはなりにくいだろう。一方、チャート上では日足一目均衡表の雲を下抜けた事などから、続落警戒ムードがくすぶっている。109円台後半のサポートを維持できるかが焦点で、3月安値の109.70円前後を割り込めばストップロスを誘発して下げが加速する可能性もある。反面、109円台後半を維持できれば「ダブルボトム」が意識されて反発局面に向かう事も考えられる。ドル/円は、ある意味で正念場に差しかかっていると言えるだろう。
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