ココからはさらに上値の重さが意識されると思います
朝方は、米国主要株価指数が高安まちまちとなるなど手掛かり材料に乏しいなか、NY原油先物高を背景に石油関連株などが買われ、寄り付き直後には高値で+50円高の22268円まで上昇しましたが、買い一巡後はまとまった先物売りから下落に転じて安値では-97円安の22119円まで下落しました。
その後は円高ドル安進行が一服したことなどから先物に断続的な買いが入って大引けにかけて強含みましたが、大型連休を控えた持ち高整理の売りが重しとなりました。
また日米主要企業の決算発表の本格化を控えて売買を見送る雰囲気も根強く、薄商いが続いて方向感を欠いた展開となりました。
東証1部の売買代金は1兆9461億円、騰落銘柄数は値上がり1234銘柄、値下がり779銘柄、日経225採用銘柄では値上がり150銘柄、値下がり68銘柄でした。
ファーストリテが1銘柄で日経平均を約44円押し下げています。
日経ジャスダック平均は小幅ながら4日続落、東証マザーズ指数は反発しました。
日経平均のテクニカル指標は、まだ高値圏を示唆するものが多い状態です。
きょうは受け渡し日ベースで10連休前の実質的な最終売買日にあたることから持ち高調整の売買が進むなか、連日で先物の短期売買に振らされる場面がありました。
これでファーストリテを中心とする信用売り方の逆日歩対策の買い戻しも一巡したため、あす以降はさらに上値が重くなりそうです。
テクニカル指標もまだ高止まりしているなか、先物による売り仕掛けがまたあった場合には、下値を試しやすい状況が高まる可能性があると思います。
金曜日の米1-3月期GDPのほか、大型連休中には26日から27日に日米首脳会談、4月30日から5月1日までは米連邦公開市場委員会(FOMC)、3日には米4月雇用統計、また4月30日には中国4月製造業購買担当者景気指数(PMI)も控えていることから、リスク回避のための利益確定売りがかなりの重しになると思われますので、売り崩すような動きがあったときには下落に勢いがつきやすいことに注意が必要です。