悪材料が織り込まれている可能性あり。出遅れ感が強い。
同社が世界トップのシェアを持つ合成ゴムの一種であるクロロプレンゴムは、自動車部品、建設資材に使われる耐熱性に優れた製品。また同社は、環境エネルギー分野での先端的な材料の製造にも注力しており、電気自動車の放熱材料として使われる球状アルミナのトップ企業でもある。この球状アルミナは、5G基地局にも需要があり、同社はEV、5G関連銘柄としても注目することができる。
ただし、業績は4月4日の日経新聞で、同社予想の営業利益360億円は、中国景気の悪化などにより、340億円程度にとどまりそうだ、との記事が出ている。会社側から、これに対する発表はなく、決算発表時に、予想よりも少ない数値が出てくる可能性はある。しかし、それらはすでに株価に織り込まれている可能性がある。
このように、同社は中国景気の影響が業績に影響を与える事業ではあるが、近時、中国景気が一定の安定度を保っていることから、株価は見直されるタイミングを待っていると思われる。
株価は2018年年初には4700円の高値を付けていたが、年末には2805円まで調整を演じた。その後一旦3分の1戻りを達成した後、再度下落し、先週終値は3250円と、もみ合いを演じた。しかし、ここ3か月間のパフォーマンスで、対日経平均株価では10%程度のアンダーパフォーマンスとなっており、出遅れ感が強くなっている。