日経平均は年初来高値を更新しましたが
朝方は、円安ドル高を好感して高く始まると、その後は利益確定売りから下落に転じる場面もありましたが一方的に売られる展開にはならず、逆に円安進行とともに切り返すと大引けにかけては+167円高の21878円まで上昇しました。
良好な決算を発表したファーストリテが大幅上昇して約161円、投資先が上場申請したことで保有株の含み益が膨らむとの期待からソフトバンクGも大幅高となって約59円、日経平均を押し上げて大きく寄与しています。
日経平均は3月4日の年初来高値21822円を更新して、2018年12月5日以来およそ4ヶ月ぶりの高値で終わっていますが、TOPIX、JPX400はそれぞれ5日続落しています。
きょう算出の日経平均ミニ先物・オプション4月限のSQ値は21870円84銭でした。
東証1部の売買代金は2兆2522億円、騰落銘柄数は値上がり809銘柄、値下がり1219銘柄、日経225採用銘柄では値上がり78銘柄、値下がり139銘柄でした。
日経ジャスダック平均は3日ぶりに反落、東証マザーズ指数は続落しました。
日経平均のテクニカル指標は、底値圏を示唆するものと高値圏を示唆するものが混在しています。
引き続き10連休を前に積極的に手を出しづらい面もあって、ファーストリテ、ソフトバンクGの上昇を除けば、日経平均は実質マイナスで終わっています。
きょうも市場全体でも日経225採用銘柄でも値下がり銘柄数の方が多くなっていますし、現にTOPIXも、JPX400もそれぞれ5日続落しています。
安川電機が発表した業績予想が市場予想を下回ったことで、他社も慎重な業績見通しを出すのではとの警戒感もありますし、これから米主要企業の決算発表が本格化してくることから様子見になりやすいことを踏まえますと、やはりそれなりの押し目が来るのを待つのが無難だと思います。